自立した社員を育てるマネジメントとは

「#SAPPORODIVERSITYFORUM」キックオフフォーラム講師の松川隆さんにお話を伺いました。サイボウズ株式会社で採用や育成・研修担当を経て、現在はチームワーク総研にて研修の講師を担当されている松川さん。松川さんの考える働き方改革とは。

働き方改革って?

働き方改革と聞くと「IT企業だからできること」と思う方も多いのではないでしょうか。
松川さんは「働き方改革の根本にあるのは、社員一人ひとりに向き合いよく話し合うこと、そして見方を変えてみること」と語ります。
働き方改革は、「長時間労働削減」「仕事を効率化する」いわゆる制度を整えるという意味で使われる場合も多いですが、それだけが働き方改革ではありません。
「うちの会社は今どういう状態?」「うちの会社の課題は何?」「働いている社員は何を感じている?」
そういった疑問を働いている社員がしっかりと話し合って進んでいくことが必要です。
そして、今ある常識を違う方向から見るとどう見えるのかと考えてみる、自分の立場・視点からはこう見えていたけれど他の人から見たらどうなんだろうと考えてみる。
それが働き方改革の第一歩になります。

うちの会社は制度が整っていないから?

「制度がまだ整っていない」「余裕がないのに働き方改革なんて」と考える方に、松川さんはこのようにアドバイスしてくれました。
「働き方改革だけでなくSDGsやジェンダーについての取り組みにも言えることですが、制度が整っていない、その余裕がないから取り組めない、ではなくて逆だと思うんです。働き方改革やSDGs、ジェンダーについて考え取り組んでいくことが制度を整える、働きやすい職場づくりの基盤となっていく、と考えてみてください。」

「あなたの答えは、あなたの中に」

セミナーに参加する皆さんに、松川さんからメッセージを頂きました。
「今回のセミナーに参加して頂く皆さんには、マネジメントの手法を伝えるわけではありません。なぜなら、皆さんの会社に合うマネジメントは皆さんにしか分からないから。皆さんの課題の答えは皆さんの中にあるんです。話を聞いてその方法をそのまま真似しようとすると、うちにはできない、と思ってしまうかもしれません。そうではなく、今回の話をヒントにして、それぞれの会社でよく話し合ってほしい、そして前進していってほしいです」

松川さんの所属するサイボウズ株式会社では、社長の青野慶久さんもnoteで働き方改革やジェンダーについて発信しています。こちらも併せてご覧ください。


●松川 隆(まつかわ たかし)さん
サイボウズ株式会社 チームワーク総研 シニアコンサルタント
慶應義塾大学法学部卒業後、1996年日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。為替ディーラー、金融法人営業を経験し、広告代理店に勤務した後、テニススクール事業を立ち上げ独立したが思うように行かずに断念。
2012年サイボウズに入社し、パートナー営業部を経て、人事部にて採用や研修、制度策定などに携わる。現在はチームワーク総研にて研修の講師を担当。
著書(共著)「わがままがチームを強くする」(朝日新聞出版)。

「#SAPPORODIVERSITYFORUM」キックオフフォーラム
お申し込み・詳細はこちら



いいなと思ったら応援しよう!