
らーめんいつ樹:青梅の名店にて、鯛の概念が変わる濃厚ラーメン【札幌&東京ラーメン屋めぐりvol.29】
らーめんいつ樹(東京都青梅市)

鯛塩らーめん 1000円
また名店を見つけてしまった……!
青梅市に引っ越してまもなく、近くを通った際に大行列ができていて目を引いた店がある。それが青梅市と瑞穂町の境目に位置する名店、「らーめんいつ樹」。周辺住民からも「いつ樹はおいしい」と噂を聞く通り、地元民に愛されている店のようだ。
看板メニューは、鯛塩ラーメンと海老つけ麺。今回は鯛塩ラーメンを注文した。店内を見回すと、やはりお客さんの多くが鯛塩ラーメンを食べていた。

スープをひと口すすって驚いた。これは鯛すぎる! 鯛ラーメンと聞くと、塩味の中にほんのり鯛だしを感じるようなあっさり系をイメージしたものの、想像を遥かに超えてきた。濃すぎるほどの鯛が口の中にガツンとみなぎる旨みを届けてくれる。濃すぎると言っても、不思議と嫌な濃さではない。脳から興奮ホルモンがドバドバ放出されるような、中毒性のある濃厚さで飽きずに1杯食べられる。こんなパワフルな鯛、食べたことがない。

スープの表面に薄い膜が張るほどのオイリー感。個人的見解だが、この膜ができるラーメンはいいラーメンだ。乾燥しがちな季節で傷んでいた喉をこってりと潤してくれた。

麺は太くて平べったく、手作りっぽい不規則な縮れが濃いスープとよく絡む。ツルツルした歯触りでほどよいプリッと感があり、なんとなく沖縄そばの麺のような印象。比較的短めなのでズズっとひと吸いですすれ、食べやすかった。


チャーシューは2枚。肉本来の味がしっかりしている。具材は極厚メンマ、玉ねぎ、ねぎ、海苔。ボリボリと歯応えのあるメンマ、最高だ。

こちらはサイドメニューの「エビ油TKG」、300円。香ばしくエビの旨みが凝縮されたオイルがかかっていて、正直卵を入れる前からおいしかった。このオイル、ボトルに詰めて売ってくれないだろうか。自宅で色々なものにかけてみたい。
通いつめたいお店を見つけて嬉しいが、そこはやはり人気店。いつ行っても行列ができており、24台あると言う駐車場も常に満車だ。この日は行列を避けるつもりで14時半過ぎに行ったが4組待ちだった。
とは言え、海老つけ麺も気になるので絶対にまた行こう。ごちそうさまでした。
2024年11月来店
らーめんいつ樹
東京都青梅市新町9丁目2211
定休日: なし