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杖は心につく ー 御教え 20/05/27

教祖より鉄の杖をたまわる時に仰せられしこと。

「ある冬の大雪の時であった。神様が『金光、一度、山をまわってみよ。今日は銀世界じゃぞよ。それ、そこに金の杖がある。雪の中は危ないから、それをついて行かれい』と仰せられた。

ありがとうござりますと、その杖をついて木綿崎を一巡めぐらしていただいたが、その年はごく冷えましたのでなあ、神様は、一度、山の中を歩かしてくだされたのじゃ。

その杖はこれじゃ。近藤さん、あげましょう。これは身につく杖ではありませぬ。心につくのじゃ」
 
 金光教教典
 288頁
 近藤藤守
 59
 
おはようございます。

神様の仰せのままに降り積もった雪の中を歩き回って、教祖様はきっと、体がポカポカされたことでしょう。

御霊地も、わたしが生まれ育った三重県亀山市も、雪はほとんど降りません。
それでも年に2,3回は降ります。

子どもの時、雪が降ってわずかに積もりました。何を思ったかわたしは、「こういう時にこそ修行しよう」と思いました。
靴下を脱いで素足になって、下駄で辺りを歩き回りました。

しばらくしたらあまりに冷たくなって、急いで帰り、火鉢の火に足の裏がひっつくほどに近づけて、温めたことを覚えています。

教祖様はポカポカされて、わたしは冷たさにネをあげたという、わたしのお粗末な話です。

*

「修行しようと思ったから」と言えるのかどうか分かりませんが、わたしはこの歳まで、冷えるということを知りません。
冷たいですが、冷えません。

神様が杖をつかせてくださったように思います。

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