人の悪きはわが悪き
何事も心得てよし。負けて勝つということがある。人の悪きはわが悪きと思えよ。
金光教教典
306頁
斎藤宗次郎
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おはようございます。
このことについての教祖様のお話は、ユーモアに満ちています。
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この辺りに、まことに丁寧な者あり。その人は、理解を聞くとすぐにいんで(帰って)、隣に割木を門に重ねてあるのを、その人が、まるで(すっかり)かたいで(かついで)もどりたら、すぐに隣の人が「うちの割木を、なぜ、かたいでいんだか」と叱り。
「あれは大谷金光様のご理解に、人のわるきはわがわるきと思えよと言われたから、それでかたいだ」と言う。
すぐに、かたぎもとが金光様へ参詣して、「金光様、先達てあなたは、人のわるきはわがわるきと思えよと仰せになり、すぐに私は帰りて、隣の外に割木があり、それを、みな私がかたいでもどりましたら、隣の人がまことにやかましゅう言いますが、いかがに」と願いあげ。
金光様のお言葉に、
「それは割木のことではない。めいめいの心得のことを話したのじゃ」
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子どもが言うことを聞かない。
家内とけんかをした。
部下が言うことを聞いてくれない。
上司が厳しい。
「人の悪きはわが悪き」と思って取り組むとおかげになります。
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本日、70の誕生日を迎えさせていただきました。
皆様が読んでくださり、励ましてくださるので、この御教えは続いています。
ありがとうございます。
ここまで頂いてきたおかげにしっかりお礼を申し上げ、さらに教祖様の信心の世界に分け入っていきたいと願っております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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