曇りない身は晴れる
わが頭の上に抜き身を振りあげてきても、知らん顔をしておれよ。(略)真一心をもって神にすがりてゆけば、曇りない身は晴れる。
金光教教典
304頁
斎藤宗次郎
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おはようございます。
この御教えは、「人から覚えのない罪を言いかけられて」しまった時の心得を斎藤先生がお伺いした時のものです。
略したところには、教祖様御体験が語られております。それを以下に写します。
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金光大神はお道開きがけには、村の戸長様からたびたび、拝むのはやめよと、おとめに相成り。それでも、へいへいと言うて、日々お道を開かしていただき。
そしたら、金光大神は役場の言うことを聞かぬゆえに、縄を打ちて笠岡へかごに乗せて連れて行くと決まり。十一月二十三日には笠岡へ行くことが決まり、役人が来ることに決まり。
それから金光大神は、ご神前のお神酒徳利を下げて、世話人や家内中と別れの杯をいたして、別れを告げて待っておると、十一月二十三日朝四つ時に笠岡より役人がどうとお広前にあがり、ご検分に相成り。
その時、いよいよ今日(こんにち)より許してやるから人を助けてやれと、お許しに相成り。
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笠岡は、教祖様の頃は幕府の直轄領で、代官所がありました。
そこの役人が来たものと思われます。この時はまさに、頭の上に抜き身を振り上げて来ている状態でした。
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裏表なく曇りのない生き方を神様が求めておられることが分かります。
ある人がわたしにはAと言い、別の人にはBと言い、本当はCであったという体験を最近しました。
そういう生き方には行き詰まりが来ます。
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