親も寄って来る
家でも借ってわが世(世帯)を持てば、親も寄って来るぞよ。
金光教教典
337頁
道願縫
2
おはようございます。
嘉助さん(後の大場吉太郎先生)のお話の続きです。
嘉助さんは、金光様に、今日までの一部始終を聞いてもらわれ、その上で、次のようにお尋ねになりました。
自分の父親は実の父でなく、おじです。その養父に対してこれまで、孝行をしなかっただけではありません。遊里(ゆうり)に通うなど色々と心配をかけてきました。
そのあと、大阪に来て商売の修行に入りました。
これまでのことを後悔して親に孝養を尽くしたいと思うようになりましたが、郷里の親は、大阪に来ることを喜ぶでしょうか。
このお尋ねに対して金光様は大いに喜ばれ、上のようにお言葉をくださったとのことです。
その後、嘉助さんは難波の市場に一戸を構えて、醤油小売業を始め、そのことを書状にて富山県の親のもとへ報告されたところ、この報に接した父なる人は大阪に出てこられたとのことです。
ご神言そのままのことが実現し、嘉助さんはいたく感じ入って、ますます信心に力を入れたとのことでした。
*
教祖様は親孝行をとても喜ばれました。親孝行によって頂く徳には、大きなものがあるように思います。
実際に親孝行をするということは、色んな心の行き違いが生まれて、実はとても難しかったりします。
わたしの父は晩年、とても頑固でした。言うことを聞いてくれませんでした。涙のこぼれることもありました。
今は霊様になっているので、父と母の写真をスマホに入れて、毎日見ています。そして、ありがとうと言っています。
頑固だった分、力強く祈ってくれている感じがします。
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