天と地と人とのこと
三宝(さんぼう)様ということは、天と地と人とのことをいう。
神も人なければ用なし。また、まつる者もなし。米麦も人なければ用なし。また、作る者もなし。
金光教教典
329頁
島村八太郎
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おはようございます。
三宝とは、もと仏教用語で、仏・法・僧をさしていましたが、ここにあるように、天・地・人を指したり、また、穀物を指す場合もありました。
教祖様は、日天四・月天四・金神を三宝様と言われることもありました。
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人がこの天地の間にいなければ、人を助けるという神様の役割は果たせないことになります。
氏子あってこそ神は神としての働きを現すことができます。
米や麦も、それを食べる人がいなければ、ただあるというだけで、人のお腹を満たし働きの元になるということがありません。
氏子があってこそ、米麦は米麦としての働きができます。
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天・地・人の間柄も、この「あっての」という関係で結ばれています。
これが天地の道理です。
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「あっての」という関係は、互いが互いの支えになるということでもあり、寄り添うということ、響き合うということでもあります。
一人ひとりが孤立しがちな現代。
ますますこの「あっての」という関係が大切なものになっていると思います。
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