算数6年サピックス サマーサポート解説[N61-01数の性質]
今回は数の性質の中でも、約数・倍数に関する問題がメインで登場します。
既約分数、星型多角形、全部にぬるための条件は一見違う問題に思えますが、ポイントは共通しています。
★解説を読んでも分からない、授業中に板書を写せないお子様に。テキスト付属の解説はとても簡易的です。そこで家庭学習でお子様が取り組まれるデイリーサポート[実践編A〜E]について、お子様が1人で取り組めるような補助教材を作成しました。
★著作権の関係で問題文そのものは掲載しておりません。万一誤字脱字、ご要望などございましたらコメント欄にお願いいたします。対応教材は順次増やしていく予定です。
今回学ぶこと
アプローチ$${\textcircled{\small{1}}}$$数の性質(基本)→A$${\fbox{1}}$$
アプローチ$${\textcircled{\small{2}}}$$既約分数の個数(1)→A$${\fbox{2}}$$、既約分数の個数(2)→A$${\fbox{2}}$$、E$${\fbox{3}}$$
アプローチ$${\textcircled{\small{3}}}$$たすと割り切れる→C$${\fbox{3}}$$、どんな数→C$${\fbox{4}}$$
アプローチ$${\textcircled{\small{4}}}$$商と余りが等しい→A$${\fbox{4}}$$、2数の和を考える→D $${\fbox{2}}$$
アプローチ$${\textcircled{\small{5}}}$$同時に聞こえる→B$${\fbox{4}}$$
アプローチ$${\textcircled{\small{6}}}$$星型多角形(1)→D$${\fbox{4}}$$、星型多角形(2)→D$${\fbox{4}}$$
アプローチ$${\textcircled{\small{7}}}$$円の中の反射→C$${\fbox{2}}$$、全部にぬるための条件→D$${\fbox{4}}$$
アプローチ$${\textcircled{\small{8}}}$$同時に発光する→D$${\fbox{3}}$$
復習テキスト
41B-11約数、41B-12倍数、41B-16分数の基本、N41-03約数、N41-04倍数、N41-07分数、41B-23分数、F41-02数のせいしつ
510-03約数、510-04倍数、510-06分数と小数、H51-01数の性質、N51-01約数・倍数、F51-01数に関する問題
61-01数の性質、61-08小数・分数、61-21数の性質
実践編A
$${\fbox{1}}$$数の性質(1)
(1)
200から600までに、600ー199=401個の数があります。
このうち、
4の倍数は、1から600までに600÷4=150個、1から199までに199÷4=49個あるので、200から600までには150個−49個=101個あります。
6の倍数は、1から600までに600÷6=100個、1から199までに199÷6=33個あるので、200から600までには100個−33個=67個あります。
4と6の公倍数(つまり12の倍数)は、1から600までに600÷12=50個、1から199までに199÷12=16個あるので、200から600までには50個−16個=34個あります。
よって、4または6で割り切れる数は101個+67個−34個=133個あります。
(2)「18で割っても30で割っても4余る」ということは、「18と30の公倍数より4大きい数」です。「3けたの最小の整数」とあるので、18と30の公倍数(つまり90の倍数)より4大きい数のうち、3けたの最小の整数を探しましょう。
(3)「9で割ると2余り、15で割ると8余る」ということは、もし7大きければ「9で割っても15で割っても割り切れる」はずです。9と15の公倍数(つまり45の倍数)より7小さい数のうち、3けたの最大の整数を探しましょう。
(4)97,166,258から余りのイを引いた数は、いずれもアの倍数です。差に注目すると、97と166の差の69、166と258の差の92もアの倍数と分かります。
$${\fbox{2}}$$どんな数
ある数に4を加えると7の倍数になるということは、「7で割ると3余る」数です。ある数から3を引くと10の倍数になるということは、「10で割ると3余る」数です。
「7で割っても10で割っても3余る」ということは、もし3小さければ「7で割っても10で割っても割り切れる」はずです。7と10の公倍数(つまり70の倍数)より3大きい数を探しましょう。
$${\fbox{3}}$$既約分数の個数(1)
(1)分子を30にそろえると、$${\tfrac{2}{3}}$$=$${\tfrac{30}{45}}$$、$${\tfrac{5}{6}}$$=$${\tfrac{30}{36}}$$です。
$${\tfrac{30}{45}}$$<$${\tfrac{30}{\square}}$$<$${\tfrac{30}{36}}$$となる⬜︎を探します。
素因数分解すると30=2×3×5なので、$${\tfrac{30}{\square}}$$が既約分数になるのは、⬜︎が2の倍数でも3の倍数でも5の倍数でもないときです。
37から44までで、2の倍数でも3の倍数でも5の倍数でもない整数を探します。
高々8個なので、書き出して調べます。
$${\fbox{4}}$$
(1)b+c=86、c+d=90の差に注目します。
(2)(1)と同じように考えて、aとdの和とcとdの和を比べます。
a+b+c+d=137、b+c=86なので、a+d=137−86=51です。
a+d=51、c+d=90の差に注目します。
(3)和差算に持ち込むにはまだ条件が足りません。
「dはbより4大きいこと」「a,b,c,dはすべて異なる数で、小さい順であること」から、もう少し条件を絞ります。
cとdの和が90と分かっているので、cとdの差が分かれば和差算で求めることができます。cとdの差は1,2,3のいずれかです。
cとdの和は90で偶数ですが、和が偶数になるのは(偶数)+(偶数)もしくは(奇数)+(奇数)のときなので、cとdの差は必ず偶数です。
よってcとdの差は2なので、和差算でc,dを求めることができます。
★実践編B以降は有料(500円)でご覧いただけます。
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