「レンズ沼の歩き方」Summicron-R 1:2/50 LEITZ WETZLAR(Type I)
レンズ沼にハマった人にとって、50mmレンズと言えば〈標準レンズの帝王〉と もてはやされる ZeissのPlanar 1.4/50 T* ではないでしょうか? ここではもう1本、お勧めの50mmレンズを紹介します。
Summicron-R 1:2/50 (Type I)は、LEICA一眼レフカメラ用のオールドレンズ。Leitzでは、開放絞り値f1.4のレンズはSummilux f2のレンズはSummicronと呼んでいます。国産50mmレンズではf1.4が一般的で、f2は廉価版といった感じです。Leitzではf2のSummicronがあくまでもスタンダード、f1.4のSummilux は高級品で価格も想像以上です。
また、フィルムカメラでもレンジファインダーのM型が人気で、あえて一眼レフのR型を選ぶ人は少ないでしょう。人気のないレンズはお手頃価格?! とは言え、性能は同時期のM型Summicronに劣らないはず。1964年に登場したこのレンズは、当時驚きをもって迎えられたようです。
Planar 1.4/50 T*をお持ちの方も、色ノリ、描写の違いを比較して楽しむのもよいのではないでしょうか。
作りにおいてもコストダウンは微塵もなく、鉄と硝子の塊といった風情、純正フードもかっこいい!
さすがに現在では、フィルムカメラの一眼レフR型LEICAを用意するのも大変。ミラーレスカメラではマウントアダプターで気軽に使え、使う度に新しい発見がある楽しいレンズです。