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SAP経過報告 25年1月

いよいよ農地の確保などが始まり、少しずつSAPプロジェクトが動き始めました。


最初の農地が決まりました!

税務課でもらった地籍図を持って農地の確認に行きます。
その際に以下のような基準で地図を色分けしていきます。

荒廃レベル区分け
A:平地
B:草地
C:高草地
D:低木地
E:雑木地

師匠の住吉さんから習いました。

今回私が使おうとした場所は稲作のために市が整備した土地(農地振興地域)なので、上記の区分けだけですが、他にも排水性、用水の有無や一枚あたりの面積などの視点でもチェックして効率の良い場所から使っていこうと思っています。

先日地籍図を片手に家の周りにある耕作放棄地を見て回っていたところ、私が一番使いたいと思っていた農地(集合場所に使う予定の公園の隣)で草刈りをしている人を発見しました。
「もう他に使う予定の人がいるのか」と一瞬ショックを受けましたが、勇気を出して草刈りをしている人に話しかけたところ、その方はその土地の所有者だということがわかり、すぐにこの土地を使わせてもらえないか交渉してみた結果「使っていいよ!」というお返事をいただけました。

土地所有者の方とのツーショット

まだ計画している1haには届かないので、これから大忙しで他の農地の交渉もしていく予定です!
※霧島市に行ったら、2月中旬からの申し込みは手続きが複雑になるのと、使用許可が下りるまでに時間がかかるようになるとのことなので急ぎたいです!

たくさんの出会いをくれたドラフト会議

昨年の11月30日に熊本県で未来共創ドラフト会議というものに参加させていただきました。未来共創ドラフト会議とは、「ワカモノ」が自分がやっている活動などを7分間プレゼンして監督の方々にドラフト指名していただくというものです。
SAPの活動をやろうとして色々動き出してから初めての大勢の人の前でのプレゼンだったのでとても緊張しましたが、監督の皆様からのドラフト1位指名をたくさんいただいて優勝することができました。

他の登壇者の方々ともたくさんお話ができてとてもいい刺激を受けました。

このイベントで参加したことをきっかけにたくさんの方にSAPのことを知っていただくと同時にその時に出会ったお医者さん達や同年代の方々との繋がりも増えました。

SAPの話をした時によく言われること3つと私の考え

1個目:耕作放棄地になったにはそれなりの理由があるから無理

「耕作放棄地っていうのはそもそも農業をするのに向いてない悪条件の農地だから、あなたが想像しているほど簡単じゃない」

確かに元の条件が悪いせいで耕されなくなって耕作放棄地になったパターンもありますが、実は条件がいい平地の農地でも耕作放棄地はたくさんあります。耕作放棄地ができる理由としては、「土地所有者が高齢」・「土地の相続人が近くにいない」というのもかなり多いです。他にも「田んぼをするのに必要な機械が1つ壊れたけど、新たに買うのは高いからもう田んぼをやめた」などもありました。
現在の日本の農業従事者は高齢の方々が7割を占める中で、それに伴って年々耕作放棄地が増えていっているのが現状です。

霧島市役所の皆さんは、全面的に応援してくれるのでありがたいです!

2個目:米作っても意味がない・今の若者は米を食べない

「米の自給率は高いので米を作っても意味がないのではないか」

農業関係者じゃない人は基本スーパーなどでお米を買っています。
パッと食べないといけない時、米を買うかパンを買うかの選択なら、私でもパンを買ってしまうかもしれません。
でも、それは、米もパンも「買うものである」という人たちの場合です。
もし、米を自分たちで作ったなら、その人たちの家庭の食事はお米中心に変わっていくと思います

母が、「国の自給率を考えるのは国の仕事かもしれないが、スーパーなどから商品が消えた時に、我が家はどのくらい食っていけるのかという意味で、各家庭が”自分の家の自給率”を考えるのは各自の仕事だ」と言いますが、そういう意識を持つ人が増えるといいと思います。

3個目:焼け石に水

「日本の耕作放棄地の面積から考えると、数haを田畑に戻したところで意味がない」

確かにそういう見方もあるかもしれません。しかし、上でも述べたように「その家庭の自給率」が上がることにはとても意味があると思います。
また、私たちがやろうとしているのは単なる「体験プログラム」ではなく、稲作や野菜作りに必要な知識をつけながらコミュニティで支え合う仕組みづくりです。
これに触れたことで、将来農業での起業を目指す人が増えるきっかけになるとしたら、1歩目として価値があると思います。

昨年末は連日芋掘りでした!

今後考えたいこと

中高生などを対象とした育成プログラム

2月ごろから今年のSAP会員を募集する予定ですが、多くの参加者は小学校くらいまでの子どもがいる家庭になるのではないかと思います。
しかし、実は一番きて欲しいのが私のような農業に興味を持つ可能性がある中高生です。まだ将来どんな仕事をするか全然イメージがついていない学生がSAPに触れることで、農業系の学校に進学しようとか、農業系の会社に就職しよう、農家になろうと思えるようなプログラムを作っていけたらいいと思っています。


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