なぜ勉強するのか?

 私のクラスは毎週金曜日に作文の宿題を出している。それは自分の考えを文章にして表現する力を付けたいから。

 書いてきた作文は子ども同士で読み合ったり、私が紹介したりしている。文章の組み立てを価値付けしたり、素敵な視点に対して広めたりして、書いてきた作文には必ずコメントを書くようにしている。

 今回のテーマは「なぜ勉強するのか?」

 ある算数の時間に一人の子が
「先生、どうして勉強するの?」と聞いてきた。

 みなさんはどう答えますか?

 私はこう答えました。

 計算の仕方を覚える必要なんて正直ないと私は思っている。小数の計算だって、電卓の方が速いもんね。
 じゃあ、何を学ぶのか。それは、初めて出てきた分からない問題に対して、どうやって答えを求めていくのか考える力を付けるため。
 iPhoneだって昔からあった物ではない。新しいものを生み出した人がいる。大人になって急に何かを生み出したり考えたりするのは難しい。だから、知らないことを自分の分かっていることを使って考えることが大切だと思うよ。

 だからこそ、学習の中では問題が解けることよりも、どう考えたかを算数では大切にしている。

 その時にふと、子どもはどう考えているのだろうと思った。だから作文のテーマにしてみた。

 どんな考えが出るのかとても楽しみだったが、作文を見てみると、やはりほとんどの子は将来のため。自分のため。夢のため。社会に出た時に役立つからと書いていた。

 その中でも異なる視点で考えていた子もいたので、いくつか紹介する。

  • 将来大人になった時に、家を買うなどの選択をすることがある。そのときに一人で判断するため。

  • 人の大切さを学べるため

  • 勉強を通して集中力を上げることができるため

  • 人や友達と仲良くなれたり、つながりをもてたりするから

  • 誰かの役に立つかもしれないから

  • 考えることを学ぶため

 本当に色々な考えが出ていた。一人の子は、考えが深まったと終わりに書いていた。そして、自分で考えることを大切にしたいと書いている子もいた。

 なんでもかんでも答えを求めるのではなく、自分で考えて答えを見つけていく。

 そんな子どもたちになってほしいなぁ〜。

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