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さおりす先生
2019年2月27日 00:00
三島由紀夫の不道徳教育論を読む中で、一つ面白いコラムがあった。テーマは「告白するなかれ」。前の恋人が酷かっただの、家庭環境が不遇だのと、人は自分の境遇を告白しがちだが、(三島はこれを告白病と呼ぶ) ありのままの自分を愛して欲しいだなんてことはただの傲慢に過ぎない、とのこと。また、話された方としては自分の人を見る目が無かったと自尊心を傷付けられ、誰も幸せにならないというのだ。誰しも人生が小説では