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ひょうきんなLouinoの記録 (七五三)

七五三。

七五三の着物はパパが着た着物。
真っ黒な、家紋入りの紋付羽織袴。

うちのLouinoも早いもので立派な5歳児となりました。

七五三当日には着付け初心者のこの母が息子を着付ける事となり、その日に向けてドキドキしながら特訓をしました。

肌着を着せて、長襦袢、着物、袴を履かせる‥
着付けには時間がかかりますが、一枚着せるごとに、かっこいい、かっこいいと、息子の目が輝いてゆきました。

あ、

袴の丈が少し長いね。
丈を詰めてあげなくては。

その当時のパパの方が身長が少し高かったのかな〜なんて思いながら裾をくる〜っと一周指で挟んで伸ばしてみると、なんだか固いものに触れました。

なんだろうって、縫い目の間を見てみたら、小さな石ころが一つ。

石!

え、これはパパが5歳の七五三でお参りした時の神社の石ではないですか!?

息子も驚き大興奮。

きっとその当時見たらなんでもないただの石。

今見たって見た目は全然ただの石。

でも、30数年前にひょいっとパパの袴の裾に入りこみ、そのまま今こうして私たちのもとに来てくれたその石にはなんだかとても意味があるような気がしました。

この石は何の為にここに来たのか。

考える間も無くお義母さんの顔が目に浮かびました。この石の辿り着くべき場所はここではなく、きっとパパのお母さんのもとだろうと。

息子とこの石を七五三の日にバァバにプレゼントしようと話し合い、息子が石を貼り付ける台紙をおりがみで折りました。

「(ババへ)パパが5さいのときのいし」

お義母さんにサプライズで石をプレゼントすると、私の想像をはるかに超えるほど喜んでくださって、その石が来た本当の意味を知りました。

今その石は綺麗に額に入れてもらいパパの実家の壁に飾ってあります。

母にももし30年後に同じことが起きたら、それはそれは言葉にできない程感動すると思います。

幼き頃の我が子と自分の姿を思い出して、きっと涙、するのだろうな。

ひょうきんなLouinoの記録
《Review》5歳0ヶ月


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