ひょうきんなLouinoの記録 (ただいまLouino)
色々、色々あって、家族みんなにとって試練の2ヶ月だったけれど、母のお腹はその入院生活も耐え抜き、お腹の人を出さずして妊娠35週目に入ったところで無事退院することができました。
あとは赤ちゃんが生まれるその日まで、自宅でゆっくり過ごします。
入院中に引っ越しをした為母が帰った場所は新居でした。
初めましての如く新居に足を踏み入れると、一足先に暮らし始めていた息子が自分の秘密基地に人を招き入れたかのようなキラキラした目でお部屋を案内してくれました。
沢山の華やかなプレゼントが母を待ち構えていたの。
大切にお世話した花瓶のお花や、一筆書きのように描きあげた花束の絵、幼稚園で母の日に作ってくれた母の顔の絵入り手鏡、庭で一緒に作ったシロツメクサの冠も!
そしてなんと指輪まで作ってくれたんだって。
母の指にはめてくれました。
薄い水色のビー玉で作ったルビーの指輪。
指輪のリングの部分は折り紙で。
「ママは白が好きだから白い折り紙で作ったよ。で、セロハンテープでとめただけで完成だよ!」だって。
嬉しいな。
そしてその後息子がね、まだ外は明るいのに家中の電気をつけるんです。
もったいないから消しなさいと言って消してもまたすぐにつける。
消してもまた、つける‥
しばらくしたら息子が口を開きました。
「なんでこうしてると思う?」
母には全く見当もつきません。
え、これにも理由があったわけ?
すると息子が嬉しそうな顔でこう言うのです。
「ママの退院のお祝いをしようと思って!」
‥ハッとしました。
退院の日にはお花やケーキを用意しておくねって言ってくれていたね。
まだ小さいから自分ではケーキやロウソクを用意できないけれど、そんな息子からの眩しいほど明るい光のプレゼント。
これはきっと今の息子の心の中と同じ景色かな。
心に響くプレゼントとはこういうものなのかもしれない。
母がいない間よく頑張ったね。
いつも母の事を考えていてくれてありがとう。
パーッと明るくなった新しいお部屋で、ギュッと息子を抱きしめました。
翌朝起きると、寝ている息子の小さな手のひらが私の腕にちょこんとのっていました。
それだけでね、なんとも言えぬ幸せを感じたのですよ。
あぁ、帰ってきてあげられて良かったなぁって。
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