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企業のInstagram担当者が「保存数」に注目している理由

SINISのカスタマーサクセスとして、ユーザー様とアカウント運用についてお話をしていると「うちは保存数をKPIとして追っているんです!」という言葉を聞くことが多くなってきた気がします。

というわけで、今回は「保存数」を重要視している企業が増えている理由についてお話してみたいと思います。

まずはじめに、「保存」って?

保存・・・「保存ボタン」をタップされた合計数

保存

投稿を保存すると自分のアカウントのプロフィールの「保存済み」のページに登録がされます。ブラウザでいうブックマーク機能のようなものですね!

あとでまたその投稿を見返したい、というユーザー心理が働いているため「保存」してもらうことによって、複数回に渡ってその投稿を見てもらえる機会を増やすことができます。


ユーザーが本当に知りたい情報は何なのか?

では、投稿を「保存」するユーザー心理とは具体的にどういったものでしょう?

例えば、以下のような心理が考えられます。

・自分が住む地域のカフェが紹介されている投稿
あとでそのカフェに行ってみよう!
好きなブランドの新商品リリース案内の投稿
→あとでその商品を買ってみよう、使ってみよう!
おうちでもできる簡単トレーニング方法を紹介した投稿
→あとでそのトレーニング法を試してみよう!

ユーザーは自分にとって有益な情報や体験を求めており、そのようなコンテンツに出会えたときに「保存」というアクションに繋がるということがいえます。

つまり、「保存数」に着目することでユーザーが本当に求める情報は何なのか、実際に投稿したコンテンツはユーザーにとって有益な情報だったのかを振り返ることができます。


何をすればいいかわからないなら、まず「保存数」に着目してみるのもアリ!

近年Instagramは、ユーザーの「自分の生活に役立つ情報が知りたい!」を叶えるツールとして存在感を増しており、またそのようなお役立ち系、ノウハウを紹介するアカウントも多くなってきました!

だからこそ「保存数」を重要視している企業が多くなってきたのも、昨今のInstagramユーザーニーズからすると当たり前のことなのかもしれません。

「フォロワー獲得に向けて何をしたらいいかわからない…」というInstagram担当者の方は、まずは「保存数」に着目してコンテンツを振り返ってみることで、ユーザーが本当に求めている情報が見えてくるのではないでしょうか?

保存されればされるほど、多くの人に届きやすい投稿になる?

SINIS内に登録されているアカウントの投稿データを分析してみると、「インプレッション数」と「保存数」「いいね数」との相関関係に、昨年夏ごろから変化がみられるようになりました。

相関関係

「いいね数」と「リーチ・インプレッション」の相関は昨年の夏ごろから下降傾向にあり、一方で「保存数」と「リーチ・インプレッション」の相関は上昇傾向がみられ、今年に入ってからは「保存数」が「いいね数」を逆転しています。

つまり「いいね」されるほど、多くのユーザーに届きやすくなるという傾向はみられなくなっている一方で、「保存されればされるほど、多くの人(フォロワー外のユーザー)に届きやすくなってきている傾向が強まっている」ということがいえます。

多くのユーザーにアカウントを見てもらえることにも繋がるので、結果的にフォローしてもらえる可能性もグッと上がりますね!

「いいね」の代わりに「保存」が使われることも

実は、投稿コンテンツをあとで見返す以外にもユーザーが投稿を「保存」をする場合があります。

他人(自分のフォロワー)に自分のアクションを知られたくないという場合です。

これには、「いいね」と「保存」それぞれの機能のInstagram上の表示仕様の違いが関係してます。

「いいね」は、投稿者や自分のフォロワーにそれを知らせる通知が届いたり、その投稿に「いいね」したという表示がされる仕様となっており、一方で「保存」は通知や表示されることはないので、自分以外の第三者に知られることがありません。

いいねしたユーザー

したがって、他人には知られたくないようなコンプレックスに関連する商品やセンシティブな内容の投稿に対して、あえて「いいね」をせずに「保存」をするユーザーもいるようです。

また最近発表された調査では、デジタルネイティブ世代は、Instagramを情報収集のひとつとして位置づけており、自分が検索している情報をフォロワーに知られたくないという心理から、あえて「保存」をする人も多くなってきているとのこと…。




SNS上で慎重な行動が求められる昨今のユーザー心理からすると「保存」という機能は、ますます重宝されていきそうですね…。


まとめ

今回はInstagramの「保存」とユーザー心理に着目してお話をしました!
ユーザーを理解すると言った意味でも、Instagramのアルゴリズムの観点からいっても「保存」はとても大切な指標と言えます。

顧客とのコミュニケーションのひとつとしてInstagramを活用している企業も多く、「保存」に着目する企業が増えてきているのも納得できますね!

アカウント運用にお困りのインスタグラム担当者はぜひ一度、「保存」に着目してみてはいかがでしょうか。ユーザーが本当に欲しい情報のヒントを見つけることができるかもしれません。


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