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食の宝庫“やまがた”より
ご訪問いただき、ありがとうございます。
ヘルシー料理研究家の鈴木沙織です。
今日は私が生まれた故郷のお話を。
■山形生まれの田舎娘
私が生まれたのは、山形県東根市。
東北の片田舎です。
東根市が位置する山形県の内陸部は、四方を山に囲まれた盆地。
見渡す限りの山山々・・・山の麓には田んぼや果樹園が広がり、景色の半分は緑色。
山間の道には狸や猪、猿がいるのは当たり前!
更には・・・鹿を見かけることも!
春には山菜採り、夏には川遊び、秋にはくるみ拾いや栗拾い、冬には雪遊び・・・幼少期は自然の中でのびのびと過ごしたものです。
■都会にびっくり
自然が沢山ある中で育ったからか、初めて東京に出てきた時はビルだらけの街や早足の人の波を見てはビクビクしたり、山や緑が見えない風景に何だか落ち着かない気持ちになったのを覚えています。
『山もほすもみえねし、ひともすこだまいでないだがつかれっし、こだんどごでいぎでいぐいべが。(山も星も見えないし、人も沢山いて何だか疲れるし、こんなところで生きていけるかな)』って。
今ではすっかり東京での生活に馴染んで毎日を楽しくすごしていますが、ふとした時に『山形の皆んなは何しったがなぁ?次はいづかえるいべ?(山形の皆んなは何してるかな?次はいつ帰れるかな?)』って妙に寂しい気持ちになったりもしています。
基本・・・寂しがり屋(笑)
■嬉しい故郷からの贈り物
そんな中、家族や親戚から嬉しい贈り物が!
そう!山形名産のさくらんぼです。
山形は、夏は40度を超える暑さになることも多く、冬は毎日雪かきが必要な程の降雪と厳寒という厳しい自然環境の土地です。
実は、夏の最高気温日本一を記録したことも!
この話をすると、よく『東北なのに?!』とびっくりされます。
でも、その気候と肥沃な土地のおかげで、さくらんぼやラ・フランス、お米や山菜に野菜と沢山の美味しい農産物が育つんです。
毎年恒例のさくらんぼの贈り物が嬉しくて、元気を貰えています。
■さくらんぼの思い出
さくらんぼの生産量日本一のやまがたけんですが、私の親戚や知人も兼業農家として、さくらんぼやお米を育てていたりします。
さくらんぼの収穫時期ともなれば、一家総出で手伝いをしたりしていた時期もありました。
女性は納屋で選別・箱折り・箱詰めを、男性はさくらんぼ畑でもぎ取りをするのがスタンダード。
合間の休憩タイムには、自家製の漬物やおやつが出たり、さくらんぼをつまみ食いしたりも。
食いしん坊な私はこの休憩タイムが待ち遠しくて待ち遠しくて、いつも『今日のおやつはなんだべ?』って、食べ物のことで頭がいっぱいになっていたものです(笑)
今でもこの時期が来ると当時を思い出して懐かしくなったり・・・。
■さくらんぼの保存レシピ
地元では、さくらんぼは生で楽しむ以外にも、長く楽しむためにお酒にしたり、お酢にしたり、カルピス漬けにしたりと様々な方法で楽しんでいました。
今年はコロナで中々帰れていないけれど、秋には帰省できたら良いなぁと思う今日この頃。
地元のことを想いながら定番のさくらんぼの保存レシピをご紹介します。
【山形のさくらんぼ酒】
■材料(1リットル瓶1つ分)
さくらんぼ 300g
氷砂糖 150g
レモン 1/2個
ブランデー 500cc
■作り方
①さくらんぼは軸をとり、洗っておく。
②レモンは皮をむいて輪切りにする。
③煮沸消毒した瓶に氷砂糖・レモン・さくらんぼを交互に入れ、ブランデーを注いで密閉する。
④3ヶ月後からが飲み頃
【山形のさくらんぼ酢】
上記のブランデーを穀物酢に置き換えるだけ!
レモンは無しでOK。
氷砂糖が溶けたら飲み頃。
炭酸で割るのがオススメです。