見出し画像

回り道しても大丈夫

子どもの頃に熱中したことは、大人になって興味が他のことに向いていっても、最終的に戻る場所になる、という気がする。

タイムカプセルの言葉

幼稚園の時につくったタイムカプセルがある。

幼稚園児のわたしが、20年後のわたしに書いたメッセージは

「今なにをしていますか?クッキー屋さんになっていますか?」だった。笑

当時、ステラおばさんのクッキーが大好きだったのでそう書いたんだけど、料理の仕事をしている今、あながち間違ってないなと思う。
確かによくクッキー作るし。笑


思えば、幼いころから料理やお菓子作りに興味があった。NHKの子ども向け料理番組「ひとりでできるもん」が大好きで、そのレシピ本をいつも眺めていた。(子ども向けの割には、すごく難しい内容だった。チョコレートを細かく削ってケーキのデコレーションにするとか。そんなの一人じゃできない。笑)


好きなことは無意識にやっていること


将来をみつめる子どもたちのために書かれた本は沢山ある。

有名なのは「13歳のハローワーク」なんか挙げられると思うが、わたしが最近読んだのは「おとなになるってどんなこと?」という本だ。



これがとても良い本で、大人のわたしも、とても面白く読めた。
その本の「将来を考える」という項目に、こんな一節がある。

なぜ自分はここに生まれたのかとか、どうして自分はこれが好きなのかとか、自分の身の回りから考えていくと、将来というのは、そんなにうすぼんやりしたものではなくなってくるように思います。


別の本でもよく見かけた。育った環境や子どもの頃に好きだったことが、将来の夢につながっている、というようなこと。


そう。確かにそうなんだけど、私はそこにたどり着くまでにかなり時間がかかった。ものすごい遠回りをした。

自分が好きなことって、あまりにも無意識にやっているので気付かないことが多い気がする。

遠回りも無駄にはならない


子どものころ料理が好きだったこと、家のすぐ隣が食堂をやっていて、よく通っていたから料理の仕事には馴染みがあったこと、我が家は外食が多かったので、幼い頃から色んなものを食べれたこと。(本当にろくでもない父親だが、そこは感謝している。)

その全てが今の仕事の伏線になっているのに、三十歳過ぎるまで全く気付かなかった。
、、、_| ̄|○

もっと早く気付いていれば、料理の学校に通うとか、有名店で修行するとか色々できたのに、と思わないでもない。
けど、向いてない仕事を経験しないと、本当に得意なこともわからなかっただろうから、これでよかったと思う。


「好きなことは早く見つけるに越したことはない。それは、子どもの頃にほぼ決まってることが多いから。でも、それを見つけるまでの過程も無駄にはならないから、回り道したって大丈夫。」


ちっぽけな人生経験だけど、わたしが将来に悩んでる人に伝えられる言葉だ。


それでは、また明日!








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?