金沢無計画旅、後編
実はこの旅、台風のせいで、電車が途中で運転見合わせになり、行程がかなり遅れたのです。
福井の、とある駅に電車は停車しました。
1時間以上は止まっていたと思います。
「天気は良いのに風が強すぎて電車が動かない」
そんなことってあるんですね。
思わず、キテレツ大百科の「すいみん不足」を替え歌で口ずさんでいました。
無常に、怠惰に、流れる時間。
さすがに風景を眺めるのにも飽きて、ガイドブックをだらだと読み耽っていると、目についた7文字が。
「兼六園 早朝無料」
たぶん、電車が止まっていなければ、
読み飛ばしていたはずの小さな文字でした。
我々夫婦の数少ない共通点は、早起きが苦にならないということ。すぐに予定は決まり、三日目の朝は5時起きして兼六園へ。
早起きは三文の徳、と言いますが、三文=現在の貨幣価値で100円です。兼六園の入園料は310円ですから、210円の元がとれました。笑
しかも、早朝は空気が澄んでいて、空も美しく、人はまばら。これは間違いなく、210円以上の価値があったと思います。
そうそう、旅行二日目に喫茶店で見た謎の実が、園内にも落ちていました。
近くには
「トチの実が落ちてきます。注意。」
という説明書きが。
なるほど、これはトチの実だったのか!
謎は全て解けました。
小学校の国語の教科書に載っていた「モチモチの木」は、確かトチの木でした。お餅にしたら美味しいって。そんなことばかり覚えている私は、筋金入りの食いしん坊です。
ホテルへ帰る途中、金沢城公園に寄って、芝生で大の字にもなりました。
どうも今回の旅は、童心に返ることが多いですね。
柳宗理記念デザイン研究所
ホテルに戻り食事をしたあと、また街を散策へ。柳宗理記念デザイン研究所を訪れました。
無料で見れるこの施設。柳氏がデザインした食器や家具などが展示されています。
実は結婚したときに、なんとなく、本当になんとなーくデザインに惹かれて、柳宗理のフライパンを買ったのです。
美しく、機能的なシルエット。他のとどう違うかとか上手く言えないけれど、シンプルなのに優しくて、使いやすく、美しい。
デザインが人の無意識に与える影響は大きいですね。
街ブラ最終章
京都に長く住んでいた私にとって、東茶屋街はパッと見京都の花見小路にしか見えなくて。
(こんなこと言ったら金沢の人にも京都の人に怒られますね。すみません。)
でも、そこに行くまでのモダンな建物や街並みは、金沢ならではという感じでした。
とにかく街の雰囲気がとても良かったです。もっともっと金沢の街を歩いていたかった!
さいごに、お土産を色々買い込みました。
九谷焼も可愛かったけれど、カラフルすぎてちょっとついていけない自分がいました。
金沢、とても良いところでした。
偶然かもしれませんが、行く店がみんな、金沢出身(在住)の作家さんを大事にしているのが印象的でした。
まだまだ遊び足りなかったとしか言えません。
金沢駅の中のお土産物屋さんなんて、全く寄れなかったし。(金沢駅の滞在時間は計10分くらいでした。ただ電車降りて乗っただけ。)
またゆっくり訪れたいです。
さいごに。
旅行記というものを初めて書いてみましたが、とても難しかった…
説明ばかり増えてしまうし、これ読んでほんとに面白いかな?って自問自答しながら書きました。もっと精進しなくては。
少しでも面白がってくれたら幸いです。