神秘のたまり醤油が、弁当の味玉になるまで
この夏、生まれて始めて、たまり醤油の「汲み掛け」を見学しました。
汲みかけは、たまり醤油特有の工程。たまり醤油は一般的な濃口醤油に比べて仕込み水の割合が少ないため、攪拌する代わりに、仕込んだ諸味に重石をのせて液体を対流させます。木桶の中には筒が入っており、底部に溜まった液体が筒を通って上がってくる仕組み。それを、蔵の職人が柄杓ですくって重石の上からかける。この作業が「汲みかけ」と呼ばれるものです。
見学させてもらったのは、愛知県武豊町にあるたまり醤油・豆味噌の醸造元「中定商