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Eat

 食事にあまり興味がないタイプだ。

そう言うと結構驚かれることが多い。
ありがたいことに、私に対して食に気をつかうヘルシーなイメージを持ってくれる人が多いらしい。期待(?)を裏切って申し訳ない。

 私は、食べたことのないものにチャレンジしたり、新しいお店を積極的に開拓したりといったことはしない。気に入ったもの、同じものをずっと食べ続けられるタイプなので、20代の頃は冷蔵室が全てトマトで埋まっていた時期もあった。

 私は食事を頂くとき、この料理が好きで食べたいというよりは、この料理から得られる栄養素を摂りたい、という風に考えて料理を選んでいるところがある。ビタミンが足りていないから野菜を摂ろうとか、身体作りにタンパク質を摂りたいから卵やお肉を頂こう、といった感じだ。その為、栄養素を摂る食材が自分の中である程度固定され、自分の中で食べる料理が定番化するに至る。しかしこれは、考えるのが面倒ということで、要は食事に関してズボラなのだ。インスタント食品やコンビニご飯も好きだし。美味しいよね。

 そんな私と違い、ルームメイトをはじめとする友人達は食を大事にしている人が多い。
しょっちゅう美味しい飲食店の情報交換をしているし、気になるお店があれば1人で食べに行ったりしている。ルームメイト曰く、『胃の容量が限られているから、余計なモノは食べたくない』『どうせ食べるなら、食べたことのない料理を食べてみたい』だそうだ。

 自分とは違う価値観に触れると、自分の中にも変化が起こる。ルームメイトや友人達のおかげで、外食の機会が増え、結果、自分の中でも飲食店に対してアンテナが立つようになるのだ。『あそこに新しくカフェができた』『いつも前を通る店はフレンチレストランだったのか』というように、今までは風景の一部だった建物が明確に情報として目に映るようになる。そうすると、自分の中の食に対する僅かな好奇心が刺激されるようになり、ふと思い立って1人で食べに行ってみることもあるし、つい最近、自分からルームメイトを誘ってウズベキスタン料理の店にいったりした。いつも誘ってもらう側(行きたい店の候補が自分の中にないため)なので、自分から提案することはとても珍しいのだ。

 食事に限らず、色々なことにアンテナが立っている人は素敵だなと思う。年々、自分の行動がパターン化し、興味の幅が狭くなっているように感じるので、意識的に新しいお店を開拓していかねば。

 と言うわけで早速、本日気になっていたお店でランチをしてこようと思う。


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