「鈍感力」の欠点
世の中では時々、「ポジティブ思考」等といった生き方・考え方の言葉が流行ります。そしてそれは、あたかも良いように言われます。でも物事には良い面と悪い面があるように、悪い面だってあります。例えばポジティブ思考で言うなら。何でも「なんとかなる」と深く考えずにいると、思わぬ落とし穴に嵌るといったところでしょうか。
さて、タイトルの「鈍感力」について。
2007年、小泉純一郎前総理が「目先のことに鈍感になれ」と使って一躍脚光を浴び、渡辺淳一の「鈍感力」がミリオンセラーになったようです。もう16年も前になるんですね。確かに先行き不透明で雑音の多い現代。心が平穏であるために、少さな出来事に気持ちを左右されない「鈍感力」は必要です。でもこれって、自分に対してのみ発動しないといけないんですよね。相手の気持ちを考えず発言・行動したら、それは単なる「迷惑な人」です。逆に相手が嫌な思いをしないために、「鈍感力」を発動させなくてはなりません。
私事ですが、今年会社で「適応障害」になりました。入社6年目の衝撃。部署が変わった訳じゃないんですよ。移動してきた上司が主な原因なんですが、なんとびっくり。
本人がそれに気付いていない (※他の皆は気付いてる)
この前電話で話す機会があって、すごく善意的に「一緒に治しましょう」なんて言ってくれましたが、
原因あんたや( ゚д゚)
と心の中でツッコミました。こういう人、意外と結構いますよね。私は最初から「何か違う何か違う」と、相手が第1釦から掛け間違えてるのに気付いてたんだがな。何とかしようと努力しましたが、限界でした。もうこうなると、鈍感力というか勘違い力かもしれない。ある意味素晴らしい…