忘れられない絵本
知り合いに、「3歳までに絵本100冊読ませたほうがいい」と言われたので、ほぼ毎週絵本をたくさん借りて読んでいた。が、今日借りた教育本に「絵本を読む目的は、ふれあいです」「好きな本をループでもいい」と書かれていたのに衝撃を受けた。
破かれないように分厚いページの絵本ばかりを探していた私の苦労は…とも思ったが、そんなに必死に図書館に通いつめなくてもいいのかとちょっと肩の荷が下りた気もした。
8カ月ぐらいから絵本を読み始めた息子は現在、11カ月になった。けれどいまだに絵本に興味がないようで、読んでいても絵本を取り上げて、ページをめくる真似をして、うまく捲れないと絵本を閉じて終わりにしてしまう。
私も取り返してまでは読まないのでそこで終わってしまうのが、息子に対する興味を引けない要因だろうか…でも取り返して読んでも楽しくないだろうし…などと考えて結局行動に移せていないのだが。
結局何が正解なのか、わからなくてとりあえず、私の好きな本を集めることにした。
そのうちの一つが、「カニツンツン」
これは日本にいる間に絶対買おうと決めている本で、現在厚紙の絵本がないかゆるりと調べている最中。
小さいころに毎月絵本が届く何かに加入してくれていてそれで送られてきたうちの一冊だったと思うが、ほかの絵本はタイトルすら覚えていないのにこの「カニツンツン」は強烈に覚えている。覚えているといっても表紙と「カニツンツン ビィツンツン」というフレーズのみだけど覚えている。
他のページや、本の内容、読んだ時の感想、読んでもらったことすら覚えていないが、あのフレーズだけはずっと覚えている不思議な本。
少し調べると、『こどもが笑い出す』『もう一回読んでとせがまれる』という口コミがあったが、笑った記憶すらない。けど25年以上たったいまでも「カニツンツン ビィツンツン」が忘れられない。
それは妹も同じようで、カニツンツンの話をすると、内容とか覚えてないけど家にあったことはめっちゃ覚えてる。と私と同じ感想を持っていた。
この絵本を読んで、息子に絵本楽しいと思ってもらえたらいいなと思って今日もゆるりと厚紙の絵本がないか探している。