沙織の忘れられない恋について3
いつしか、14年の月日がたっていた。
その時に「その時にどうなっているか、分からないけれど、
お互いフリーだったら、最期は一緒にしましょう。」という約束をした。
それで満足してしまった。
それから、沙織はこの人に何をされても、
【元々連絡なしに約束をすっぽかす人ではあった。仕事、が多いにせよ】
怒ることも感情が揺さぶられることもなくなった。
冥途の土産に「いい恋だった。」と思っていた。
高齢者のディサービスを利用するときになって出来る、いい思い出話
になってしまっていた。
憎しみもなく、怒りもなく、元々嫉妬心もなく、
妻に対する申し訳なさもなくなった。
【そもそも不倫していないのだから、感じる必要はないのかもしれないけど】
そういうのも、全部、失くなって、穏やかな気持ちになった。
それから3年経過した。
私たちは未だにプラトニックのままである。
そして、彼は離婚した。
もう、私たちを邪魔するものも障害も何もなくなったが、
沙織には【ツインレイ】がいた。
そう。この人のおかげで、ずいぶん、練習させてもらった。
【サイレント】が辛くなかったり、
【執着】がなかったり、この人は神様に与えられた叩き台。
みんな、経験済みだったから、何も辛くなく済んだ。
現実崩壊とか、仕事面はきつかったけど。
この人は夢にも出てきてくれない人だった。
先日、夢の中で、初めて、抱いてくれた。
それが、多分、最初で最後・・・
あまりにも不思議な夢で、
一瞬起きて、自分の居場所を確かめたぐらいだった。
ああ、自分の家で、1人で寝ていた。
この人との17年間は大切な日々だった。
しかし、ホンモノ【ツインレイ】に会うと、
1ソウルメイトのこの人とは全然違うことがよく分かった。
障害や感情の揺さぶり、サイレント、エンジェルナンバーを見るし、
同じ名前や誕生日を目にしても、
似たようなものはあっても、
【念送り】や夢での【思念伝達】がなかった。
大切な大切な人…プラトニックだけど、夢の中で抱いてくれた。
それだけで満足した。
そして、沙織はツインレイの元に行く・・・
まだ、どうなっていくか不明だけど。
今世だけを考えると1ソウルメイトの不安定なこの人なのだが、
何度も何度も輪廻転生を繰り返し、何万年もの歴史をつないできたのは、
ツインレイの彼である。
今世、いい加減、統合したい。
神様に【ツインレイ】にされてしまった…
沙織にも【忘れられない恋】はありました。
でも、ホンモノ【ツインレイ】に出会うと全く違うことが分かります。
沙織は本物に出会ってから
「あの人が【偽ツインレイ】に当たる人だ・・・」と知った、
というのもありますが…