死産後の職場復帰・社会復帰の壁
実家でゆっくり静養したおかげで、体調は良くなっていき少しずつ回復していきました。
自分の家に戻らないと本当の意味で体、心、生活リズムが整わないと思い自宅へ戻ることにしました。
そしてその頃、私は『職場復帰』のことで頭がいっぱいでした。
なぜなら死産後、8週間(産休)しか休みがとれないからです。
残り3週間...
こんな状態でわたしは3週間後に果たして復帰できるのだろうか。
正直そんなこと考えたくありませんでした。
しかし現実的に考えないといけないのです。
会社の人事とは事務的なやりとりを電話とメールでしていました。引き続き休みが必要な場合は医師の要休養の診断書が必要、とのことでした。
体調は産後直後に比べ良くなってきたとはいえ、疲労感、原因不明の眩暈と視界のぼやけ、節々の痛みがあり元気だったころの自分と比べるとまだカラダはボロボロで働ける状態ではありませんでした。
心も弱っている状態で、頻度は減ったものの涙が自然と流れてきたり、1人のときは悲しみに浸りひたすら泣いていました。
術後の経過を診察しに大学病院へ行った際に、医師に自分の状態を伝え相談したところ、「まだ職場復帰できる体の状態ではないし、もう少し休む必要があるね」と診断書をかいてくれました。
医師に診断書をかいてもらったことで
プラス3週間休めることになりました。
復帰までの時間が少しだけ延びたことでホッとしました。
一方でたった3週間...という気持ちもありました。
3週間延びたとしても、以前働いていたときた同じモチベーションとパフォーマンスができるととても思えなかったからです。
職場復帰しても体調面で思うように働けない、メンタル面でも仕事中に悲しみの感情に対処できず気持ちが沈んでいる自分の姿しか想像できませんでした。
そんな状態ではきっとチームのみんなに迷惑をかけてしまう…
でも3週間プラスで休むからには戻らないといけない、、、
色々考えだすと不安になり、感情もぐちゃぐちゃの状態でした。
今後どうしたらよいのか、自分自身どうしたいのか、本当に分からなくなってしまいました。
復帰まであと○日、あと○日、、、
日々せまってくる復帰日。
復帰しなければいけないという焦り、不安、こわさ、、、
現実に向き合わないといけない苦しさがそこにはありました。
そして
自分に問いかけ、考え、悩み、迷い、葛藤する日が続きました。
そして、わたしの正直な気持ちがみえてきました。
職場復帰して気持ちと体をすりへらすようなことは避けたい。
新しい命をまた授かりたい...
そして最終的に私は
”仕事を辞める”という決断をしました。
決断にいたるまで本当に苦しかったです。
結果的に私は仕事を辞め、転職し、環境をガラッと変えることを選びました。
現在はその決断で良かったと思う気持ちが強いです。
一方で、他の選択肢もあったのではないか、、、という気持ちもあります。
当時の私は、復帰するか辞めるか、
その2択のなかで選ぶしかないと思っていました。
いま職場復帰で悩まれている天使ママがいたらこう伝えたいです。
あせらず自分なりのスピードで職場復帰、社会復帰してください。
結果的にそれが自分自身のため、自分を支えてくれている家族のため、会社のためになります。