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心が、あんたそのもの

最近、自分の中ではかなりの激務だった。
昨年一時リタイアし、休職していたのもあり、「昔の自分」に戻るだけで精いっぱい。

営業活動はぬか漬けと似ている、と以前にも書いたことがあるような気がするが
「常にかき回してないと、美味しくならない」のだ。

用がなくても電話する、葉書を書く、「近くまできたので」と顔を出す。
断られてもやんわり粘る。←これが難しい

かき回してさえいれば、自分の想像以上に美味しくなっていることもあるから、面白い仕事だと思う。

だけど、成績が落ちれば、
会社からは「もっと数字をやれ」といわれるのが当然のこと。昨年休んだ私にも、4月からマネージャーの指導がついた。

体調を崩したのはマネージャーもしっているので、個人的には詰められないが、
公の場では皆と同じように叱咤激励される。

働き盛りの、30代40代男性たちと一緒くたにされてしまう。

仕方ないのだと思う。

「女性だから目標をさげる」ことは、
「女性は男性より生産性がない」と会社が公に設定することになるから、
ある意味女性蔑視にもなってしまうからだ。

女性営業と言えども家庭環境は様々なので、一括しては語れない。

しかし。

やはり体力的には差があるし、仕事に使える時間も限られている。おなじように、というわけにはやはりいかないのが現状。

先日、数少ない女性の同僚が退職すると聞いた。いろんな事情で家庭が回らなくなってしまったとのこと。

なにも言えなかった。

気持ちや状況がわかるからこそ、
私は彼女を引き留める言葉ももっていなかった。


4月にはいってから、指導のもと活動量を2倍にした。朝8時から夜9時まで、遠征しつつ3から4の面談をやった。

体力的には限界だった。

だが、そこはすぐ成果がうまれはしない。ぬか床をかき回すだけの工程である。

先日、マネージャーから活動量を確認され、私は活動を報告した。
マネージャーが発した言葉は、
「やればできるじゃないですか。それを続けていけばいいよ」
だった。

やればできるじゃないですか。

彼の言葉は、逆に私を深く傷つけた。

必死にもがいてもがいて、150%の熱量で取り組んだ私を、
彼の物差しでは「やっとやる気になりましたね」くらいにしか見てくれてなかったのだ。

傷ついた、ということは
私は彼に幾分か期待してしたのだろう。

人は見たいようにしか見ないのだと痛感したし、失望もした。

それから数日、私はおそらく心が死んでいた。noteを開いてもなにも言葉が浮かんでこなかった。

個性学でいえば、
私はやはりMoonなので、人の評価が自分の評価になる。
自分ではいくら頑張っても、他人に評価されなければ自分にOKを出すことが難しい。

だから、
まずは私が私を誉めよう。
以下は、私から私へのメッセージだ。


あんた、よく頑張ってるよ。
一気に動きを増やすの、しんどかったよね。
肩も腰もパンパンになってたね。

胃もたれの状態で、よくランチのアポもこなしたよね。
緊張で味なんてしないのにね。

心を殺してまで、仕事しないでよ。
心が、あんたそのものなんだから。

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