雪の日の炊き込みごはん

今日は雪が降っている。

この冬は、暖かいこの地方には珍しく積雪が多い。

私の家は山間部にあるので、凍結されると車が出せなくて困る。

今日は仕事の予定だったのだが、事情を話して延期していただいた。

申し訳なかったが、

ホッとした気持ちと、そんな自分を咎める自分が頭の中で拮抗している。

そしてまた、「今日は生産性のない１日だなあ・・」なんて落ちていると、

息子たちが帰ってきた。

一人はバイト帰りで、一人はテストが雪で延期になったとぶつぶつ言っている。

「まあまあ、まずはごはん食べたら」と

炊き込みごはんのたっぷり入ったお茶碗を差し出すと、

2人とも寒さで眉間に寄ってたしわが、ふわっとなくなる。

「あったけぇー！いただきます」

「うめぇー！おかわり」

ここには私の役目があった。

やかんがしゅんしゅん音を立てている。

もう少しこの時間を大事にしよう。