バナナフィッシュのにおい
迷ったけど、やっぱりこのことを書くしかない。
リンキン・パークのチェスターベニントンが亡くなった。自殺だって。
淋しくて堪らない。
正直、最近の曲はラジオで聴いたり試聴するぐらいで買っていなかった。
でも、ロックが大好きだった私が20になったかならないとき、メテオラはやっぱり何度も聞いたし、大好きだった。ちょっとダサいぐらいな感じが、親近感があったし、ティーンエイジャーは大好きな曲たちだった。
アーティストの自殺の話を聞くと、いたたまれなくなる。そんなにプレッシャーなのかな。そのプレッシャーをかけている一人が名もなき私なんじゃないか、と罪悪感にさえかられる。
私たちは、提供された音楽や作品を無責任にリンキンらしくないとか、初期の作品のほうが好きだなとか、そういうことを平気で言って、聞こえてないようで結構聞こえていて、それが彼らを見えないナイフで傷つけているんじゃないか。
私も知らず知らずに加害者なんじゃないか。
そう思う。自由に発言するのはいいことだと思うけど、、でも、そういう罪な面もあるってこと、わかったうえで自由を行使しなければならない。
そう思った。なんか、ごめんなさい。
淋しいよ。
チェスターは、いろいろ辛い人生だったらしいけど、今回の自殺の理由はわからないと言われている。きっと礼儀正しい人なんだろう。
でも、その話を聞いて、私は真っ先に、理由なんかない、バナナフィッシュに会ったんだ、と思った。夏は、バナナフィッシュの季節だから。バナナフィッシュの呪いに勝てなかったんだと思う。
夏はバナナフィッシュの匂い。
大切な人は、後悔しないように大切にしよう。
大好きな人には、大好きって言おう。
優しさを先延ばしにしちゃダメだよ。
甘えたらダメ。愛してるなら、甘えたらダメだ。
自分から、言うんだ。
いつも大切な人がいなくなってから、それを思い出す。
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