
#15 同じようなことが起こるのはなぜ? | 運命の輪
ようやく秋がやってきたのを実感できる今日このごろ。
今日も唯一のリスナー「サオちゃん」のモヤモヤにタロットで向き合いますよー。
今回はいつものようなお悩みではなく、新たなパターンのお便りが届きました!
昔、ちょっとブラックな環境の職場に入ってしまって、
うっかりがんばりすぎたり、人間関係に翻弄されたりで
疲弊してしまいました。
そして数年後、これはデジャブか⁈ と思うような
同じようなシチュエーション、人間関係の職場に入ってしまって
同じようにがんばりすぎたり、人間関係に翻弄されて
今度は体をこわしてしまいました。
ただ、1度目のターンでスルーしてしまったことに
2度目ではしっかりと向き合ってみると、自分の内側で大きな変容が。
その間ものすごく大変でつらい思いをしたけれど、
内側が変わるにつれて、オセロが一気に裏返るように
黒から白へとあらゆることが変わっていきました。
これは悪いことばかりが起こっていた人生から、
良いことばかりが起こるようになったということではなくて。
人からの評価を気にして自分にダメ出しばかりして、
理想の型に当てはまるように自分を矯正して、
少しでも気を抜いたらレールからはみ出てしまうのではないかと
いつも緊張しているような厳しい世界から、
自分本来の形のまんまでいていいんだと自分に許すことができて、
外側に引っ張られることなく、内側の自分に重心を置いて過ごせるようになった
ゆるーく楽ちんな世界へと移った感覚。
もし2度目でも内側と向き合うことなくスルーしたら、
同じような状況に繰り返し遭遇してたのかな……?
人生の中で何度か同じような目にあう「繰り返し現象」、体験したことがあるという方も多いのでは?
たとえば、なぜか取引先の担当者が圧の強い人ばかり……、つき合っている人と同じような理由で別れてしまう……、いつも仲良しグループの中からはじかれてしまう……、ある人と会う時だけなぜか遅刻してしまう……。
「またこのパターン!」と空をあおいでしまうようなこの現象を、今回はタロットの「運命の輪」の世界観に当てはめて考えてみたいと思いますよー。
☆彡
人生には自分の意思やがんばりで思うように進められる部分もあるけど、自分の意思ではどうにもできない部分がわりと多いですよね。
「運命の輪」のカードは後者の方。めぐりあわせやご縁のような大きな流れによって人生が回されている様子をあらわしています。
考えてみると人との出会いってすべてめぐりあわせやご縁だし、思いがけない出来事だって日々たくさん起こってきますよね。そういう世界観なんです。
そんな中で、自分の意思とは関係ないところからやってくることには、人は反射的に「思い込みフィルター(観念)」をかけて反応してしまいます。
この「思い込みフィルター」っていうのがクセもので……。
子どもの頃の環境や傷ついた経験から植えつけられた「思考グセ」とか、未消化のままの「感情」といったものから構成されているので、
「思い込みフィルター」を通して現実を見ると、この「思考グセ」とか「感情」といった要素が強調されて見えてしまうんですよねー。
だから、ポジティブな思考や感情で構成されたフィルターをお持ちの方なら、現実はポジティブに映ります。
ただ、ほとんどの人は多かれ少なかれネガティブな思考や感情を抱いているもの。
となると、自分の思考グセや未消化の感情が強調された、偏った現実が映し出されてしまうという仕組みなのです。
困ったことに、このフィルターは潜在意識の領域にあるもので、本人がそんなものを通して現実を見ているなんてことに気づけない。
だからずーっと無自覚なまま偏って現実を見て、解釈して、反応する、ということを続けてしまうのです。
すると、知らない間にその人特有のパターンが生まれて、それが延々と繰り返されてしまうわけなのですねー。
☆彡
サオちゃんのようにブラックな職場に二度も遭遇した場合、すぐに辞めるという選択をする人もいれば、仕事や人間関係は「ここまで」という割り切った線引きをする人もいるでしょう。
でもサオちゃんはそういう選択をせずに、一度目と同じように仕事をがんばりすぎたり、人間関係に翻弄されてしまった。
それは、サオちゃん特有の思い込みフィルターが発動していたからだと考えられるのですねー。
ただ見方を変えると、この繰り返し現象は「思い込みフィルター」の存在や、その中身である「思考グセ」や「感情」に気づけるいい機会でもあるんですよ。
一度目はスルーしたサオちゃんが二度目には「あれ?」と立ち止まった。
そこで無自覚にフィルターをかけて現実を見ていたことに気がつけたから、内側の大きな変容につながったのですね。
この「気がつく」ということが、とってもとっても大切なんです。
「運命の輪」の世界観では、この「思い込みフィルター」の存在に気がつけるかどうかが、人生の繰り返しパターンから抜け出せるかどうかの分かれ道となっているのですねー。
☆彡
ということで、今回はサオちゃんの体験をタロットの「運命の輪(の奥深ーい世界観の一部)」に当てはめて考えてみましたよ。
サオちゃんの場合は気づけただけでなく、ちゃんと内側と向き合ったことで思い込みに変化が生まれたから、繰り返しパターンからぽん!と抜け出て、新たな可能性の扉が開かれたのだと思います。
その際、タロットでいえば本当の自分とつながる「女司祭」や、自分の弱さや本音と向き合う「力」という世界観も必要となってくるのですが、そんなお話はまた別の機会にできればうれしいです!
それでは☆彡