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木曜、夫が話があると言ってきた。「転勤になった」という。どこに?と聞くと「東京に」という。「いつから?」と聞くと、「1月から」という。

へー。では、ない。そもそも「転勤になった」「転勤する」って、ひとりで決めて良いものなのか。会社も組織だが、家族も組織のようなものではないか。それぞれに役割があり、成り立っている。私は、誰が抜けてもその穴をいつでも埋めれるようには、生きていない。夫が抜けるとなれば、今現在の家庭内でのフォーメーションを変えなければならない。と言っても、補完に入る人材は家庭には、いない。ワンオペ、再び。組織がひとを動かすならば、そのひとのもうひとつの所属先である「家庭」という組織のことも考えて欲しい。

本来なら、「転勤」と言われる前に、水面下で家庭の事情の聞き取りや本人の希望など、確認があるはずだ。あるところもないところもあるのだろう。辞められた困るのか、辞められたら仕方ないと思われているのかにもよるだろう。そういうところも全部含めて、「◯◯さん、再来月から転勤です」というのは、やっぱりおかしいと思う。

コリスが1歳半〜4歳になるまでの間、夫は単身赴任していた。当時は、私は会社員、コリスは保育園にお世話になっていた。今、学童にも通うが、17時までだ。遠方出張の場合、帰りが間に合わない。平日の宿泊出張も行けなくなる。できないことが増える。できることも増えるのだろうか。夜リビングで羽を伸ばすことかもしれない。

ワンオペだからと、いろいろなことを諦めたくない。その我慢からようやく解き放たれたのに。以前と違うのは、コリスが大きくなったこと。私が会社を辞めてフリーランスになったこと。その時々で、最適なフォーメーションを工夫できるのではないか。今の仕事が好きで、どうしてもやりたい仕事がある。もちろん、コリスのことも大事。となれば、たくさんお願いするしかない。助けてくださいと、お願いしていこうと思う。

どうにもならないこの問題。私は先のことで頭がいっぱいだ。これまで通りには動けないなかで、どうライフラインを作っていくのかを考えている。1月半先のことで、こちらばかりが焦っている。夫はまだ周りに転勤することを言わない。いつ発表するのだろうか。

そろそろ伝えてもらって、これからの相談やお願いがしたいと伝えると、自分の仕事のことばかり考えている、、、、と言われてしまう。もどかしい。この根底にある価値観の違いにいつも苦しむ。しかし、今さらだ。今そこを掘るとますます話が複雑になる。

働く、好きなことをする。

子どもが大きくなるまでは、我慢もしないとね……お母さんは、と言われるのがいやだ。夫は会社に言われる通りに動く。子どもと暮らしつつ、自分の仕事も好きなこともやりたいなら、なんとかするしかない。なんとかしたい。なんとかする。


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