見出し画像

禅の道(22)修行は楽しい?

「禅の道」を歩むことは、時に厳しくとも、実のところ「楽しい」ものだと感じます。仕事、武道、スポーツ、芸術などのいずれも、一見すると厳しいプラクティス(訓練)が伴います。しかしその根底には、遊びの心があります。真剣に向き合い、技を磨き、壁にぶつかることもありますが、それらの過程を通じて新たな喜びが生まれます。

禅もまた同じで、ただ厳しいだけではなく、続けるほどに深まる楽しさがあるからこそ修行が続くのです。この「遊び心」は、互いに励まし合い、ともに生きる仲間としての視点でも大切なものです。挑戦と楽しみを持ち続けながら、お互いを支え合って、日々の一歩一歩を積み重ねていくことこそ、禅の道の醍醐味であり、本当の意味での楽しい道なのではないでしょうか。

厳しさを乗り越えるために仏法で重要視される「戒律」は、自分が信じる道を進むための「道しるべ」のようなものです。これは、他者から強制されるものではなく、自らの意志で、自分が決めた道を歩むために、自分自身に課す「戒め」を意味しています。

この「戒め」を持つことは「持戒」と呼ばれ、消極的な意味での「自戒」、つまり自分を責めたり後悔したりするものではありません。むしろ、積極的に自分の理想や信念に沿った行動を促し、日々をより良く生きるための力です。持戒とは、自分が進みたい方向へと導くように、常に自分にとっての正しい行動を促してくれるルールです。

たとえば、禅の修行では、日々坐禅を行うことが持戒の一つとなります。なぜなら、それが心身の安定を得る方法であり、自分の理想とする生き方に沿っているからです。このような戒めがあるからこそ、時に厳しい状況にも耐え、乗り越え続ける力が生まれます。


昨日は友人と二人で雪囲いをつくりました。念水庵の場所はマキノ高原に近く標高も同じくらいですから雪が1m以上積もります。この雪深いなかで一冬越すためには雪囲いが必要となります。トタン屋根から滑り落ちる雪は2m以上にもなるからです。これをどうするかが課題でありました。

現代の縄文生活?筵(菰)を竹と縄で止めてあります。意外と丈夫です。なにしろ構造的には足場用の鋼管を使いました。真冬には「かまくら」のようになります笑

草の庵(2024/11/13撮影)

ねこちゃんとの楽しい生活を夢みて、楽しみながら「いつでも工事中」です。吹きさらしのあばら家ですが、私にとっては自分たちで建てた理想の住まいであり、だれもが気楽に話し合える憩いの場でもあります。

ご覧いただき有難うございます。
念水庵

修行が楽しくないわけがありません。

「楽しくなければ仕事じゃない」と、むかし聞きました。


いいなと思ったら応援しよう!