砂漠を緑にした「粘土団子」
礫質土などの地表面を緑化するためには、安価で手軽な方法があります。
「わら一本の革命」で有名な知る人ぞ知る故福岡正信さん提唱の「粘土団子」は、日本人の多くが知らないものの世界ではシードボールとして、つとに知られています。砂漠を緑化した方法として。
今日は、このシードボールの作り方を紹介します。
1. シードボール(種球)の使用
シードボールとは、種を粘土と堆肥で包んだ小さな球体です。この方法は種を保護し、発芽率を高めるのに効果的です。
シードボールの作り方は簡単で、必要な材料も手軽に手に入ります。以下に、シードボールの作り方を詳細に説明します。
必要な材料
種(好みの植物の種)
粘土パウダー(陶芸用の木節粘土)
堆肥またはピートモス(入れなくてもOK)
水
大きめのボウル(容器)
トレイまたは新聞紙(乾燥用)
作り方の手順
材料の準備
種、粘土パウダー、堆肥またはピートモス、水を用意します。
比率としては、粘土パウダー5:堆肥3:種2の割合が目安です。
種と粘土パウダーだけの場合は、種1:粘土パウダー6〜7
混合
大きなボウルに粘土パウダーと堆肥を入れ、均一に混ぜます。
次に、種を加えてさらに混ぜます。この時、種が均一に混ざるように注意します。
種は多種類を入れることがコツです。
水の追加
少しずつ水を加えながら、材料を手でこねます。水は一度にたくさん入れず、少しずつ加えることで、適切な硬さを保つことができます。
生地がしっかりまとまり、粘土のような一貫性になるまでこね続けます。
板の上でストンと落として空気を抜きます。
ボールの形成
混ぜた材料を手のひらに取り、小さなボール(直径約1~2センチ程度)を作ります。
すべての材料を使い切るまで、この作業を繰り返します。
乾燥
作ったシードボールをトレイまたは新聞紙の上に並べます。
風通しの良い日陰で数日間乾燥させます。完全に乾燥するまで待ちます。
保存と使用
乾燥したシードボールは、乾燥した涼しい場所に保管します。
使用時は、土の上に置くだけで、水がかかると発芽が始まります。シードボールは自然の雨でも発芽しますので、特に手間はかかりません。
補足情報
シードボールは鳥や小動物から種を守る役割も果たします。
有機肥料を混ぜるのも一つの工夫です。
参考に「粘土団子の作り方」の動画を共有いたします。
この手順を参考にされ、手軽にシードボール(粘土団子)を作り緑化活動を楽しんでください。
ご覧いただき有難うございます。
念水庵
今日の四行日記
自然農法は日本発の環境再生型農業だ。
粘土団子は砂漠を緑化した実績がある。
具体的なやり方を調べて実際にやってみた。
芽が出てくることを祈る。