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土木家日記(2)土と木と家
引越しを終えて―京都との二拠点生活の一区切り
昨日、京都の事務所を明け渡し、マキノの家へ帰還。小雨が時折降る中、わずか2時間弱の道のりを辿った。今、湖西道では4車線化を含む道路改良工事が進み、高速道路並みの車の流れに押されるような軽トラの姿が印象的だ。ブルーシートを掛けたトラックは、荷崩れのリスクを懸念しつつも、やむを得ず速度が落ちがちになる。
しかし、これからは「急がずマイペース」に。京都との二拠点生活も無事に幕を下ろし、どこかすがすがしい気持ちが胸に広がる。家中は段ボールや荷物で溢れ、足の踏み場もない状況だが、これからはひとつひとつ梱包を解き、必要なものと不要なものを取捨選択しながら整理整頓していく。
先の作業により、ほどよい筋肉痛が残る体は、昨夜の熟睡を証明するかのように爽快な目覚めを迎えた。外を見ると、満天の空が広がり、「土と木と家」と共に生きる実感がさらに深まる。
ただの土木技術者の日記ではなく、私にとって土木は仕事の結実であり、自然との調和そのもの。家という土台の上で、次なる「新しい現場」への思索を続ける日々。これからも、地に足を着け、心地よいペースで前へ進む所存だ。
自分らしい生き方の再確認
ご覧いただき有難うございます。
念水庵 正道