![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/149344007/rectangle_large_type_2_a9630f2cefc2b36df0f2ad81a55019c0.png?width=1200)
老子71:知らないからこそ
老子第71章
原文:
知不知、上。 不知知、病。 夫唯病病、是以不病。 聖人不病、以其病病。 是以不病。
現代的な日本語訳
本当の知恵とは、自分が知らないことを知ることである。自分が知らないことを知らないのは、病(問題)である。ただし、自分が知らないことを自覚していれば、その病は治せる。賢者はその病を知っているので、病にかからない。だから、賢者は病にかからないのである。
独自の解釈
この章では、老子は「知ること」と「無知であること」について深く洞察しています。ここでの「病」は、単なる病気ではなく、無知や誤解による心の状態や問題を指しています。
老子はまず、自分が知らないことを認識することが、最も重要であると述べています。これを「知不知」と表現しています。つまり、知識や理解が不足していることを自覚することこそが、真の知恵であり、成長の第一歩であるということです。
一方で、自分が無知であることを認識しないこと、すなわち「不知知」は、大きな問題や病に繋がるとしています。この状態では、自分の限界や誤りに気づくことができず、その結果、誤った判断や行動を取り続けることになるからです。
現代において、この教えは非常に重要です。例えば、職場や社会において、何か新しいことを学ぶ際に、自分の知識やスキルが不足していることを素直に認めることが、成功への鍵となります。自分が何かを知らないことを恥じるのではなく、その無知を認識し、学ぶ意欲を持つことが、成長と問題解決に繋がるのです。
さらに、賢者とは、自分が無知であることを常に自覚し、そのために常に学び続ける人であると老子は説いています。こうした態度があることで、賢者は「病」にかからず、常に健全な心と知恵を保つことができるのです。
現代社会では、情報が溢れており、自分が何を知り、何を知らないかを見極めることがますます重要になっています。老子の教えは、自分の限界を認識し、謙虚に学び続ける姿勢を持つことが、私たちの生活や仕事、そして人間関係においても有益であることを示しています。
知らないからこそ
![](https://assets.st-note.com/img/1722574092911-87aQT2jKQx.png?width=1200)
一番知っているようで一番わからないのが自己です。
自分は一体何者だと思うことしきりです。
本当は何を知りたいのかも知りません。
ただ、最近は「足腰」を鍛えることが重要だと感じています。
それは、衰えを感じているからです。
脳から趾の先まで、老化が進んでいます。
これは実感してます。
だからこそ、下駄や草履で動き回っています。
ご覧頂き有難うございます。
念水庵
四神相応の地:念水庵の位置
![](https://assets.st-note.com/img/1722575763396-WTy8Z5BGV0.png?width=1200)