【問題】YouTubeスパチャ総額で世界1位をとったVTuber5人を答えよ
2018年3月からYouTubeの投げ銭機能スーパーチャットの総額を統計しているPLAYBOARDというサイトがある。
では問題。
YouTubeスパチャ総額で世界1位をとったVTuber5人を答えよ(PLAYBOARD調べ)
答えは次の動画を見ればわかる。
・世界のスパチャ稼ぎ頭TOP15推移 - VTuberが引き継ぐ(2018.3—2020.8)
【答え】
1.ピーナッツくん(個人勢)
2.因幡はねる(あにまーれ)
3.湊あくあ(ホロライブ2期生)
4.桐生ココ(ホロライブ4期生・活動終了)
5.潤羽るしあ(ホロライブ3期生・活動終了)
最近、VTuberを知った人からすれば、ホロライブ以外の二人は意外に見えるかもしれない。
特に、ピーナッツくんがスパチャ世界1位だったという事実を知っている人は少ないのではないか。
この理由は、24時間配信「ぽんぽこ24」が、初回のみピーナッツくんのチャンネルで配信したからである。
当時のVTuberはほとんど収益化を通っておらず、それは、ぽんぽこちゃんねるも同じ。
そこで「ぽんぽこ24」1回目は、スーパーチャットをゲストに還元するべくピーナッツくんチャンネルで実施されたのだ。
そのゲスト還元を表明した配信がコチラ。
↑ピーナッツくん曰く「金銭という確実なモチベーション」
ピーナッツくんはその後、ぽんぽこちゃんねるの常時ゲストとなり、スーパーチャットに頼らない企画動画投稿を中心として活動をとっている。
VTuberといえば、チャンネル登録者数やスーパーチャット総額が話題にのぼりやすいが、もっとも重要なのは安定した動画再生数だろう。
ぽんぽこちゃんねるの、2022年3月の月間動画再生数は日本VTuberカテゴリで29位(PLAYBOARD統計)
再生数では、企業勢VTuberを含めても上位にランクしているのだ。
このように、ピーナッツくんは現在進行形の人気VTuberであるのだが、今回はVTuberの歴史を語るうえで欠かせない「ぽんぽこ24」の影響力について語っていこう。
1.犬山たまきとしぐれういがぽこピーを知ったきっかけ「ぽんぽこ24」
2022年4月7日に、犬山たまき / 佃煮のりお Ch.で配信された「#ぽこピー覗き見」
この配信は、ぽこピーファンの犬山たまきとしぐれういがファン目線で、ぽんぽこ&ピーナッツくんと会話をするという企画である。
そこで、二人がぽこピーを知ったきっかけが「ぽんぽこ24リターンズ」であることが語られている。
その切り抜き動画がコチラ。
・ぽこピーを知ったキッカケが意外だったぽこピー古参ファンのういママ
しぐれういと犬山たまきは、ともに2018年10月6日7日に開催された「ぽんぽこ24リターンズ」(第2回)のCMに応募しようとするホロライブVTuberの配信を見て、ぽこピーを知ったのだ。
ホロライブVTuberが個人勢ぽこピーの24時間配信に自身のCMを送る。
2022年の今では考えられないことだが、2018年当時はそれほど「ぽんぽこ24」の知名度は高く、そこで宣伝することはVTuberの憧れの的であったのだ。
2.ホロライブVTuberも応募した「ぽんぽこ24リターンズ」CMの紹介
2018年10月6日7日に配信された「ぽんぽこ24リターンズ」で、自身のCMが採用されたホロライブVTuberは以下の4人。
・大空スバル(ホロライブ2期生)
・湊あくあ(ホロライブ2期生)
・ロボ子さん(ホロライブ0期生)
・星街すいせい(当時は個人勢、のちにホロライブへ)
それぞれのCMへのリンクは以下の通り。
↑大空スバルCM(1:54:39~)
↑湊あくあCM(50:33~)
↑ロボ子さんCM(3:47:02~)
↑星街すいせいCM(56:07~)
それぞれのファンにとっては懐かしい映像であろう。
この「ぽんぽこ24」のCM枠は第2回のリターンズから始まったが、企業勢・個人勢問わず多くの応募作があり、視聴者にとっても、ぽんぽこ24のCMは目玉コンテンツとなっているのだ。
3.「ぽんぽこ24リターンズ」のスーパーチャットは寄付されたのだが…
第1回の成功により知名度が上がった「ぽんぽこ24」
続いての第2回「ぽんぽこ24リターンズ」では、スーパチャットは(YouTubeの手数料をのぞいては)全額振り込まれることになった。
出演するだけで名誉であったことは、CMに多くのホロライブVTuberが応募したことからもわかるであろう。
しかし、ぽんぽこは、ピーナッツくんにゲーム「スマブラ」に勝ちたいがために、ドッキリをしかけてしまう。
この寄付金1,628,205円を、実は私物で使い込んでいると告白したら、ピーナッツくんは動揺して、スマブラに勝てるのではないか、という、とんでもない企画である。
ピーナッツくんの中身は、ぽんぽこの兄(兄ぽこ)だが、この妹のドッキリにまんまと引っかかってしまう。
この兄ぽこ(ピーナッツくん)の「バレるかバレへんかの問題じゃないやろ」「どういうスタンス?」は、ぽこピーの名言としてファンの記憶に刻まれることになってしまった。
なお、このドッキリ以降、兄ぽこは撮影をしているときは、ぽんぽこにとんでもないことを言われても、ピーナッツくんを意地でも演じ続けるようになる。
2018年当時はVTuber随一のスーパーチャットが乱れ飛ぶ企画であった「ぽんぽこ24」だが、第1回はゲストに還元、第2回は全額寄付というスタンスをとってきた。
しかも、第2回のあとでは、スマブラに勝つためだけに、とんでもないドッキリ動画をしたのである。
当時から、ぽこピーは個人勢ならではのエンターテイメントを魅せていたのだ。
4.個人勢VTuberがアピールできる場としての「ぽんぽこ24」
ぽんぽこ24は初回から、企業勢・個人勢関係なく、多くのゲストが呼ばれている。
しかし、ホロライブやにじさんじはメンバーを増やすことで、箱の中(同じ事務所内)でバラエティ番組を作る方向性に変わっていった。
箱内コラボのほうがリスクが少ないからである。
例えば、2020年5月5日6日に配信された「ぽんぽこ24 Vol.4」のコーナー「コンビ愛選手権」
このコーナーでは、ホロライブからは、さくらみこと兎田ぺこらのコンビが出演。
いっぽうのにじさんじからは、椎名唯華と花畑チャイカのコンビが出演した。
兎田ぺこらと花畑チャイカが同じ画面に映る。
こういう企画は「ぽんぽこ24」ならでは、と思うのだが、異性とのコラボをしないVTuberのファンからすれば、許しがたいものであろう。
そんなファンの声を重視したホロライブが、VTuber業界の覇権であることから、VTuber本人の思惑は抜きとして、外部コラボには消極的になっても仕方ないだろう。
しかし、そんな制約にとらわれない個人勢にとって「ぽんぽこ24」は魅力的なコンテンツ。
特に、CMはVTuberであれば誰でも応募できる。
あまりに応募作が多いため、Vol.5以降では「CM選考委員会」が作られることになった。
ぽこピーは企業勢とも渡り合える数少ない人気個人勢VTuberだが、その活動には「VTuber業界を面白くしよう!」という精神がある。
それが「ぽんぽこ24」第1回配信から変わっていないことが、2022年3月9日~15日に行われた企画「レンタルぽこピー」で明らかになった。
ぽんぽことピーナッツくんがコラボした動画は一週間でなんと46本。
その多くが、ぽこピーとのコラボすることで再生数を伸ばすことになった。
例えば、ピーナッツくんが最初にコラボしたアメひとつは、このコラボがきっかけで登録者数が1日で250人から956人に増加。
こうして、アメひとつはVTuberにとっては念願の登録者数1000人を達成している。
↑コラボ動画も4万再生を突破。
自分の宣伝は抜きにしてヤドカリの良さを熱弁するアメひとつに、ピーナッツくんファンは好感を持った。
VTuberはファンの幻想を守らなければならない。
そのためにコラボ相手を厳選しなければならない。
それがビジネスとして成功しているのはホロライブの隆盛を見ればわかるが、ぽこピーはそれよりも「面白さ」を重視するスタンスなのだ。
VTuberの面白さはなにか?
それを知るきっかけのひとつが、この2022年5月7日8日に開催される「ぽんぽこ24 Vol.6」のCMとなるだろう。
以上、スパチャの話をするかと思わせて、「ぽんぽこ24 Vol.6」の宣伝をするという詐欺みたいな記事でした。