JAM

武術と語学と食べ物が好きで、中国に行っていました。2021年度の日本語教育能力検定試験に合格し、HSK6も取り再度中国に渡るため日本語教師をはじめ、できれば中国語と日本語、また昔齧ったトルコ語などの能力を高めて生活したいと思っております。 最近また詩を書きたい。

JAM

武術と語学と食べ物が好きで、中国に行っていました。2021年度の日本語教育能力検定試験に合格し、HSK6も取り再度中国に渡るため日本語教師をはじめ、できれば中国語と日本語、また昔齧ったトルコ語などの能力を高めて生活したいと思っております。 最近また詩を書きたい。

最近の記事

天津2024 修行編1.5

昨日に引き続き、練習中の話。 師父が言うには、練習の方法は時間、質、やり方があると言う。それを考えなければダメだ!との事。ただ例外はあって時間は省く方法もあるのではないかと思う。そこは質と方法を正しく導く人がいればそれで補えると思う。そしてその指す方向を自分の胸に秘められたなら一人でも同じことができるはずだ。それを今日今あなたに見せて話をいましたのだから練習を続けなさい。孔子の弟子も孔子の亡き後に論語を作ってみんな自ら学んだようなものだ。 また師父が言うには 武術にはいろんな

    • 天津2024 修行編1

       今回の旅は大きな目的が2つあるが、そのうち一番大事にしていたのが武術を師父に見てもらうことである。自分が拜師してから4年ネット上以外で同門の人々と接する場所はなく、それはもちろん師父も例外ではなかった。一人でできる限りを尽くした4年間であり、限界を感じ始めている部分もあった。もちろん継続的な練習と発見はあったが門派としての進歩を自らに見出したかった。 今回は8月25日と9月1日に師父の練習場であとは8月27日に師兄の武館で新しいものを習う事になっていた。ただ8月25日は雨が

      • 天津 ただの感想

        今天津に来ています。 武術を習うためだけど、これがみんな生活もあるので上手くはいかないわけです。予算もあるしなんか言われた場合にとんでもない金額が出ると困るからそれはそれでいいんですけど、習える時間が少ないのは少し寂しいものです。 時間がある分改めて天津市内をぶらついていると、意外とここがイスラム色の強い街だと気が付きます。名物料理は清真菜と言って回族つまりイスラムを信仰する少数民族の一つですが、彼らの料理です。実際そこら中に清真菜の店がありどこもだいたい美味しいです。そして

        • 交流の事

           他派との交流というと久しくしてこなかったことで、中でも八卦掌のというとことになれば国内ではほぼ皆無といってよかった。この度は友人の落合氏の紹介で尹派の方々と交流がかなうことになった。とても優しく見識の深い方々で終始和やかな雰囲気でお話を伺い、技を体験しお互いに身に着けたものを出すことができた。八卦掌というのは面白い門派で、外形上の特徴はかなり違うのに、たとえ他派といえども同じものを練っているという感覚がしっかりあった。その核心的な力の使い方や、身法に裏付けられた歩法の妙は確

          2024 夏2

          移動中 昔の歌で都会には空がないという 今東国を北へ進んでいる 確かに空が現れたと思った ここは空がある 中国やトルコで見たのと同じ空が 魂をどこまでも遊ばせる空を見て私も消えてしまいそうだ 立秋 朝起きると太陽が少し遠くに感じた それだけで木々も草花もどこか大人になったような気がした 昼にすべて蒸発してしまったみたいに葉をよじれさせたイネ科の草が 夕方黄昏て見える どこかの誰かが忘れたサンダルが植込みの端からこちらを見ている まだ内臓を煮えたぎらせるような夏が横たわっ

          2024 夏2

          天津程派高式八卦掌のオープン練習

          私がやっている武術の名前です。 天津に伝わる程廷華派の高義盛式の八卦掌という意味です。 天津は皆さんご存知の街の名前です。天津飯とか天津麺にもついていますが港のある大きな街です。 程廷華と高義盛は人名です。八卦掌はいくつかの派に分かれていますが、程派高式は比較的新しく成立した八卦掌の一派です。 正式名称は揉身八卦连环掌と言いますが、一般には程派高式八卦掌と呼ぶことが多いです。八卦掌の3代伝人の一人高義盛が創始し、先天掌及び後天掌と言う套路群を中心に各種武器や対練などで構成

          天津程派高式八卦掌のオープン練習

          夏 2024 

          午後 汗を乾かそうと思う 絡みつくような空気が汗を守っている 太陽の力は平等に熱を与えて ただ威力を示している 空はあくまで爽やかで もてあましている 私の所在だけ空中に漂う 夕立 今年はナンデモコイの年だ あまりの暑さに神様も頭がおかしいのかもしれない 天気予報はいつも賑やかで 街の大通りを歩いているような気分だ 夕方の雲が全てを連れてくるような そんな報道をよそに そろそろ暗くなる街に灯りをつけてくれる そして雲が全てを地上に吐き出して 日常は常に揺さぶられている

          夏 2024 

          7月8日

           気がつけば七夕を過ぎていて、イベントらしいこともせず、ご飯を作ったりそうじをしたりべんきょうしたりしてすごしています。  ここからどこへ行けばいいのかとか、なにをすればいいのかというのはいつも難しいようで、目の前にはだいたい用意されているものですね。今日は久しぶりに腕立て伏せをしました。最近は懸垂ばかりでしたが、今日は外に出る気になれない気温で家で養生功をひたすらしたあとそのバランスのまま腕立てをしていました。  鉄牛耕地と言って中国武術でもじつはやるのですが練功として意

          2024年 中国行きについて

           コロナの年 2月 1日 津門を出る 年初にわかに疫病起こり 東夷の地に帰るを選ぶ。  あれから4年経ってようやく目処が立った。折も折、仕事の切れ目もできなんとなく中国へ行ける雰囲気が出てきた。自分の武術の師は一人は日本だが、一人は中国は天津におりあの帰国以降連絡が取り合うものの会いに行く余裕などなかった。  やーバタバタしておりました。留学仲間も本科の子たちも卒業し、あの小さかった子供は青年になり、あの老先輩は世を去りこちらではついこの前までひたすら一人で練習しては先輩方に

          2024年 中国行きについて

          本日の日記

           今日は所用で特に何かすることも叶わず近所にて無聊を託つ。  と言っても午前中は外にいたのですが、そのあまりの暑さと休みの日の刺激にすっかりやられてしまったといった感じ。本日の発見というと大げさだけど、人に説明するつもりで養生功を組み直した順番通りにできるからと言って省略せずにやったらやはりきちんと整体効果が出てきて、先日の練習で痛めた膝が音を立てて嵌り、その後背骨もゴキゴキ動き出したので、やっぱり手を抜いちゃいかんなと思いました。家にいると研究ははかどりますね。  あとは全

          本日の日記

          本日も晴天

          茹だるような暑さとでも言うのだろうか? まだ夏本番という雰囲気でもないのに日差しは爽やかに暑苦しさを振りまき、空気は透明なのにねっとりと纏わりつくようだ。今日は雪見橋を越えて桜木町手前から横浜銀行本店を目指した。朝の内にと思って税金の支払いに行ったのだ。本当は近所のコンビニで済ませたかった。済まして懸垂して刀を一振りしたかったのだが、既に一括支払いの用紙の期限が過ぎてしまっていた。 別に浜銀本店が遠い訳では無いがこの気温に全く負けてしまった。  朝9:30気合を入れて支払いカ

          本日も晴天

          7月4日 ビザ受取

           4日前にビザの申請に有明に行ってきたが今日は受け取りに行った。  先日来た道を行くことは大変容易いことで特に迷いもなく進めた。本当は午前中にハローワークへ行くはずだったのだが、横浜駅周辺にいくつかあるのでそこへ行ったところここは分館というか出張所だから中区の方へ行ってくれと言われて、がっくり来た。外は馬鹿に蒸し暑いし日差しも厳しい。行きはLuupできたけどあの時速20kmはちょっと怖い。  もうそれなら早めにビザ受け取りに行ってしまえと有明まで来てみたら、案外すぐにビザの受

          7月4日 ビザ受取

          ビザ申請に行ってきました。

           7月1日 中国ビザ申請センター 東京 有明 江東区はいつも気持ちがウキウキする。以前から準備していたビザの申請に来たが、前回留学の準備で来たには六本木だったのに今度は有明は国際展示場に降り立った。小雨の降る中ではあったが屋根のある道が続いていてさほど苦は感じなかった。せっかく持っていった傘の出番はほとんどないと言ってよかった。  有明フロンティアビルの12Fにビザ申請センターはあった。ずいぶん水際に来たもんだと全く違ったロケーションに若干違和感を感じながらエレベーターを降

          ビザ申請に行ってきました。

          《舌染红尘》中国語エッセイ翻訳チャレンジ 4 二锅头

           話によると、原始社会にはもうお酒があったそうだ。私の考えでは、人類に欲望と悩みが現れた時にお酒は同時に現れたのじゃないかと思う。  もし人生を私とあなたが競い合う球技の試合だったとしたら、酒はまさにそのチアリーダーといったところだろう。彼女たちは美しく熱心にひたむきな愛を注いでくれる。あなたの代わりに相手チームの四角いゴールにボールを入れることはできないが、あなたが大敗した時も変わらぬ愛であなたを強く抱きしめてくれる。情け容赦のない敵や、厳しいルール、そして薄情な観衆を少し

          《舌染红尘》中国語エッセイ翻訳チャレンジ 4 二锅头

          《舌染红尘》中国語エッセイ翻訳チャレンジ 3 羊双肠

           羊双腸は開封では有名な小吃だ。羊の腸にその血を注いで作る腸詰だ。 その作り方は以下のような手順になる。  まず、放血したばかりの新鮮な羊の血を濾して固形物を取り去る。そして、それに少量の塩とデンプンを加え、きれいに洗った羊の腸に注ぎ込んでいく。それらすべての作業を終えたら、その腸を茹でる。 これで羊双腸の完成だ。  羊双腸を食べる時は最初にまず輪切りにする。 一つ一つ丸いかたまりになった羊の腸詰は、外は白い皮に包まれて中は羊の血の深紅だ。それが一つ一つ椀の底に積み重な

          《舌染红尘》中国語エッセイ翻訳チャレンジ 3 羊双肠

          《舌染红尘》中国語エッセイ翻訳チャレンジ 2 開封炒凉粉

           第一章 炒凉粉 ~開封~   炒凉粉は古典的な開封名物だ。開封の大小の通りを歩けば、いたるところでその屋台を見ることができる。  開封に来て炒凉粉を食べないのは北京で豆汁(北京の名物の緑豆の発酵食品で酸味があり癖が強い。最近はあまり見かけないという話。)を飲まないようなものだ。とは言ったものの、炒凉粉は豆汁がかなりの“クセモノ”なのに比べると、その味は万人向けで多くの人に素直に受け入れられるものだ。  炒凉粉の材料はまずご当地産の红薯凉粉だ。红薯凉粉は見た目は全く地味

          《舌染红尘》中国語エッセイ翻訳チャレンジ 2 開封炒凉粉