暇な時こそ本を読もう|暇はクリエイティブの条件
ここ1年ほど仕事が忙しくなり、なかなか本を読んだりインプットをする時間が取れていない(このnoteでも散々書いてきた気がする)。
振り返ってみると、昔は本当によく本を読んでいた。病気になって無職となった20代前半、通勤時間が長く尚且つ仕事に悩んでいた20代後半、30代前半はコロナにより家で本を読む時間が物凄く増えた。
これら、暇になってしまっていた時には、ここぞとばかりに本を読んでいた。
詳しくは下記で書いているのでそちらをお読みいただきたい。
忙しい時期に困難が発生した時も、この時に読書をして蓄積された思考が活きる時がたくさんある。
しかし、その時のように、忙しくしながら本を読めるかというと、結構難しい。そもそも時間が取りづらいこともあるが、本を開いても仕事のことが頭をよぎって集中することができなくなってしまう。本当に大切な知識や考え方を吸収するには、暇である必要があるのだ(たぶん)
忌野清志郎は生涯で多くの曲をこの世に残している。フォークソングの体制からバンドは拡大し、大所帯で派手なパフォーマンスをするようになるまで、変化を遂げながら名曲を生み出し続けた。
ロックスターの生活は忙しいはずで、ツアーで全国を周らなければならないし、レコーディングもしなければいけない。新しい構想を考えて実現させなければならない。そんな多忙な日々のなか、新しい曲をたくさん作ることなんてできるのだろうか。
忌野清志郎の著書『ロックで独立する方法』にそのヒントが書かれていたのを読んだことがある。
答えは非常にシンプルで、売れていない時期に曲を作りまくっていたのだそうだ。売れて忙しくなってからは、その当時に書き溜めた曲を編曲してレコーディングし、ライブで演奏するに過ぎない。
忌野清志郎でさえ、多忙のなかクリエイティブな営みを過ごせていたわけではなかったのである。(ちなみにジョンレノンは寝る間もないほど忙しい時にその状況を「Help!」という曲にしたので、彼は年中クリエイティブだったのかもしれない)
だから、暇な時は「暇つぶし」をするのではなく、暇で暇でしょうがない時こそ人はクリエイティブな考え方を得られると思って、本を読んだり曲を作ったり、その時にできることに熱中するのが合理的な生き方なのかもしれない。
あぁ、また暇になりたい。