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僕たちはAIにとって客

この前、調べものをするGoogle検索では見つけにくい情報があったため、chatGPTに質問をするかたちで調べものをしていた。

その時に通信がうまくいってなかったからか、サーバーに問題があったからかわからないが、画面上に「ユーザーは○○であり○○の情報を求めている」といった文字が一瞬だけ表示され、その後、こちらの質問に見事に回答してくれた。

この一瞬の表示を読んで、当たり前ではあるが、僕たちはAI企業にとって顧客であることを再認識することになる。

chatGPTを使っていると、いわゆる壁打ちの様にやり取りを繰り返すケースも多く、こちらの考え方について意見も言ってくれる。例えば、あなたがこれから新しいビジネスを始めようとしている時に、chatGPTに相談すれば有用な情報とともにポジティブな声掛けまでしてくれるだろう。「それは素晴らしいアイディアですね!」といった具合に。

しかし、僕たちはAIにとって顧客なのだから、基本的にはイエスマンな回答が返ってきてしまう。顧客と気持ちよくコミュニケーションを取ることでビジネスは成功するのだから、AIが人間を接客するのは当たり前だ。

だから、忖度のない厳しいフィードバックが欲しい時にAIに頼ってはいけないと思う。ウォーレン・バフェットが言う「髪を切りたい時に床屋に相談するな」という助言の通り、相談した途端に髪を切られて利用料を支払う必要が出てくる。

ここまでテクノロジーが発展すると、ある種の万能感を簡単に抱くことができてしまうが、結局のところAI関連の企業は顧客である僕たちをもてなし、更なる成長を目指し続けるという、基本的な構造を忘れないようにしたい。

尚、chatGPTも設定を変更すれば、口調やスタンスを自由にカスタマイズできたはずなので、忖度しないご意見番のような人格(マツコ・デラックスみたいな)に設定しておいても良いかもしれない。

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