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AI時代に生き残る方法を考えてみた
先日「AIはどうせ人間の仕事を奪ってくれない」という投稿をしたのだけれど、このことをもう少し実用的に考えてみることにした。
ここで言っているのは、今までも人間を楽にするために発明された技術革新はあったけれど、結局のところ未だに人類は長時間労働をしているのだから、AIが誕生しても本質的には変わらないのではないか、という推測のもと話を進めている。
とは言ったものの、今までの技術革新以上にAIのインパクトが強いことは僕も認めているし体感もしている。何て言ったって「知能」を持っているのだから。
だから多くの仕事をAIが取って代わってしまう事実は否めないと僕も思っている。今までだってエクセルで行っている仕事を算盤でやっている人はほとんどいなくなっただろう。
時代の変化は必然的なものだからしょうがないと思う。大切なのはその変化に適応することで、それがいわゆる「生き残る」ことに繋がる。
こういう時に「人間にしかできないことは何か」とか「自分にしかできない仕事は何だろう」と考えてみても、あまりいい考えが浮かばない人が多いのではないか。振り返ってみても、自分がやっていることなんて将来のAIは簡単にこなしてしまいそうに思ってしまうことばかりだ。
こんな風に考えているうちに「AIに仕事が奪われる」といった気持ちが僕もわかるようになった。やはり自分にしかできないことを持っている人は少ない。
だから、僕の様な凡人は凡人なりに、どうすればいいか考える必要があると思う。そこで、僕は少なくとも「AIを使えるようになる」ことだけは押さえておこうと思っている。
AIに勝つことはできないが、そもそもAIを使ったことがない人は多い。野村総合研究所(NRI)の調査だとChatGPTの利用率は、2024年10月時点で20.4%しか存在しないようだ。
同調査によると、ChatGPTの認知率は68.8%(2023年6月調査時)から72.2%へ拡大し、利用率も15.4%から20.4%へと上がった。男性若年層(20代、30代)の利用率は頭打ち傾向が見られるものの、男性中年層(40代、50代)および女性若年層(20代、30代)の利用率が大きく伸びていることが明らかになった。
だからひとまずは「使ったことがある」というだけで、多くの人よりもアドバンテージを持つことになる。
使ったことがある人ならばわかるだろうけど、こういったテクノロジーは教科書を座学で学ぶよりも、実際に手を動かして「おぉ!こんなことができるのか!」という感動を体感することこそがスキルアップに繋がるので、使ったことがある/ないで評価は大きく分かれる。
だからせめて無料版でもいいから使ってみることが大切だ。使ってみたあと、どんどん自分なりに使い方を工夫してアレンジしていけば、より便利に使いこなせるようになる。
AIに仕事を奪われることに怯える前に、まずは「AIを使ったことがない人」を上回る経験値を得ることを目指すのが先だと思う。AIに怯えている間に、身近にいる「人間」に仕事を奪われたら元も子もない。
だから、まずは使ってみることが大切だ。何より、パソコンとインターネットさえあれば無料でできるわけだから。
そして、AIを使ってみることで、ひとまずは自分の仕事を効率化して自分の時間を少しでもつくる。その空いた時間で「未来をどう生き抜こうか」と、本でも読んで考えることが、今できることなんじゃないか。