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人は暇にも多忙にも耐えられない身勝手な生き物

数年前に海外旅行にハマっていたことがあり、特に気に入ったインドには複数回行っていたことがあります。

日本では治安も良く安全な社会で平凡な毎日を過ごしていましたが、インドに行けばたちまちあり得ないことの連続に巻き込まれることになります。

牛やヤギが街中を歩き回り、商人達はイケないモノを売りつけてきます。移動するために利用した乗り合いジープにはあり得ない程の人数が一緒に乗り込んできて、両手が塞がった状態で山道を荒すぎる運転で駆け抜けていきました。

日本での安全な日々に飽き飽きしていた時にこの様な環境のインドに行くと、刺激に満ちた毎日に強い充足感を感じるようになります。

一方で、インドでの旅は本当に慌ただしいので、移動を終えて宿に戻ると物凄くリラックスした気持ちになるものです。

毎日新しいものを目にするのは、心が躍って充足感は強いのと同時に、とっても疲れるものなのです。大気汚染もひどいし。

これは何もインドだけでの事ではないかもしれません。日本でも平日に忙しく働いていると週末が恋しくなってきて、のんびりボーっとしてしたいという気持ちが高まってくるものです。

しかし、僕は20代の頃に長期で療養していた頃、仕事のない生活を続けていたら、刺激のない生活に嫌気が差し、早く社会復帰して忙しく働きたいと思っていました。

暇な日々を繰り返しているとたちまち飽きてしまって刺激を求めるくせに、いざ変化の連続で慌ただしい毎日になると、のんびり休みたいと思い始める。

人間は何て身勝手な生き物なのでしょうか。

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