自分のスタンダードを見つける|決断を減らす工夫
自分の悪い癖のひとつに「商品を色々と試してみたくなる」ことがあると最近になって気づきました。
物をコレクションする趣味はあまりないのですが、何でも体験しておきたいという気持ちが強いので、変わり種のレトルトカレーが発売されていたら試してしまうし、季節ごとに「限定出荷」と売り出されたビールが売っていたら試したくなってしまいます。
ただ、年齢も重ねて仕事の職位も変わり、物事を判断したり決断したりすることが増えてきたため、できる限りプライベートでは余計な判断や決断をする回数を減らしたいと思うようになったのです。
あのオバマ大統領も、仕事において全世界に影響を及ぼすかもしれない重大な決断を毎日の仕事で行わなければならないことから、毎日同じスーツを着用するようにしていたと聞いたことがあります。仕事で決断力を要するから、洋服を選ぶことにその貴重な決断力を消費したくない、ということです。
そこで僕もあれこれ商品を選ぶ癖を治して、買い物における意思決定を不要な生活にしてみようと試みています。
そのためには「これなら間違いない」という自分のスタンダードを見つけることが、何よりの近道なのではないかと思っています。
例えば、ビールは日本のメーカーのものではなく、バドワイザーだけを買う様にするのも一案です。日本のメーカーは季節にあわせて新作をたくさん出しており、その度に気になって試してみたくなってしまいます。
バドワイザーは昔から変わらないアメリカのスタンダードなビールで「King of Beer」とも呼ばれています。あの薄い味わいのスッキリした飲み口は世界中で愛されており、変わらない魅力を出荷し続けてくれています。
その他にも、聞く音楽も例えばローリングストーンズやAC/DCの様な、特に革新的な変化をもたらすわけでもない渋いロックだけを聞き続けるのもシンプルで良いなと思っています。
新しいことに挑戦するミュージシャンはかっこいいですが、変わらない魅力を届け続けてくれるミュージシャンもかっこいいのです。
他にも、コーヒーは必ずスターバックスにしたり、カレーは絶対ボンカレーしか食べないようにしたり、自分のスタンダードを次々と見つけていきたいと思っています。
そうすれば、仕事やプライベートにおける「ここぞという大事な時」のために、「決断力」のリソースを残しておくことができるようになるはずです。