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作業化するふるさと納税

ここ数年でiDeCoとふるさと納税による節税を毎年必ず実施するようになったのだが、初めの頃のようなワクワク感がなくなり作業化してきている。

特にふるさと納税は、本来の目的である地方自治体への寄付を進んで行うことから、返礼品が目当てだとしても、曲がりなりにも寄付先の自治体に思いを馳せながら申し込みをしていた。

しかし、慣れてきたことと、仕事に追われ始めたこと、そして物をあまり必要としなくなったことから、「今年の上限額分を早くふるさと納税しなくては…!」といった義務的な気持ちで進めるようになってしまった。

今年2024年もずっと頭の片隅にふるさと納税があったものの、後回しにしてしまい結局12月になってから駆け込みで納税することとなった。いくら節税とはいえ、よりにもよって出費が多い12月に一定の金額を支払うのはダメージが大きかった。

そして返礼品も自宅に届いたのだが、まだ段ボールに入ったまま部屋に置かれている。今年もタオルや浄水ポットのカートリッジなど、準消耗品のようなものばかりを選んでしまい、役立つし有難いけれど特に新鮮味はない。(ちなみにどちらも結局のところ愛用はしている)

何とか駆け込みで満足できる返礼品を選ぶことができたけれど、あまりモノを必要としないタイプである僕としては、これからも欲しいものがパッと思いつかずに、毎年迷い続けてギリギリの納税を続けてしまいそうに思える。

そうするとまた作業的にふるさと納税を実施することになるのだろう。寄付の精神はあっという間にどこかに行ってしまった。

まぁ、作業というものは、あまり高い意識を持ってするものでもない。

工場や炭鉱で現場の作業員がやりがいなどは意識せずに、ただただ目の前の作業を必死にこなすことで仕事が進められているように、僕の様に作業的にふるさと納税をしている現代人も増えてきているはずだ。

そして国や自治体からすれば、国民が作業的に納税するように仕組めたこと自体が正解なのかもしれない。

やはり、まんまと動かされているものなのだろうか。まぁ別にいいのか、行政にとっても国民にとってもウィンウィンなことなわけだし。

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