陽と陰ならどっち派ですか?
この前、コーヒーと紅茶について書いたのですが、そういえばコーヒー派の人もいれば紅茶派の人もいるな、と思いました。当たり前ですが。
イギリス人やインド人は紅茶派で、アメリカ人はコーヒー派でしょう。そう、彼らはボストン茶会事件でイギリス人の紅茶を海にぶちまけることで独立を果たしたのです。
日本人はどちらかと言うとアメリカ企業がたくさん進出してきているし、アメリカからビジネスを参考することも多いから、コーヒーの方が普及しているように見えます。
こういった「どっち派?」という話は結構面白く、よく色んなひとに「あなたはどっち派?」と聞いてしまうことがあります。何となく対立構造にあるふたつのうち、どちらの方が好みなのかを聞くことで、その人の趣味嗜好の傾向がわかるような気がしてきます。(気がするだけですが)
例えば僕は、マイケル・ジャクソンとプリンスならば、マイケル・ジャクソン派で、ビートルズとローリングストーンズならば、ビートルズ派です。
陰陽のどちらかと言うと、このふたつのうちだと陽(人気があり有名な方)の方を好んでいますが、マドンナとシンディ・ローパーだったら、シンディ・ローパーの方が好きで、どちらかと言えばマドンナの方が陽な気がするので、女性シンガーについては陰の方(どちらかと言うと人気取りではない方)を好んでいることになります。
他にも、村上春樹と村上龍ならどっちが好きか、手塚治虫と白土三平ならどっちが好きか、トヨタとホンダならどっちが好きか、勝手に挙げているだけだけれども、世の中にはたくさんの陰陽の対立構造があります。
どちらが良いとかではなく、両方楽しめばいいじゃないかと言われるかもしれませんが、その質問は野暮というもので、なぜ一方の方が好きなのかを考えることを続けると、自分の好みを知ることに繋がっていくのだと思います。
僕は若い頃は、圧倒的に「陰」の方を好んでいました。「陰」に属するものは、流行に媚びる事なく、実力主義的に存在しているように思い込んでいたのです。しかし、だんだんと「陽」(例えばマイケル・ジャクソン)も、圧倒的な実力があっての人気なのだと、素直に思えるようになってきました。大人になったのです。
好みを深く分析する必要などないかもしれませんが、こうして対立構造を勝手につくり、「陰と陽、あなたはどっち派?」と問いてみることで、見えてくるものがあるかもしれませんよ。