会社の飲み会について|よかれと思って大迷惑
先日、退職する社員の送別会が行われた。僕はエリアが異なるため不参加だったのだが、何と複数回にわたって開催されたようだ。
同じ事業部内での送別会と、他事業部を交えての送別会、お偉い方も来てくれた送別会と、そんな感じらしい。もちろん楽しかっただろうけれど、疲れただろうなと思ってしまった。
コロナウイルスによる飲み会禁止の風潮も落ち着き、今では通常通りに宴会が行われるようになった。当時のステイホームの反動もあって、今では社員同士の交流の機会を増やそうと、昔よりも頻度が増えたところもあるのではないだろうか。
この前、他社の営業さんとお互いの会社の飲み会の文化について話し合っていたところ、どうやらその会社では「役員が社員を飲み会に誘うこと禁止」というルールが制定されたらしい。役員が3名いるため、社員をよく誘う役員にストップをかけるべく制定されたそうだ。
当たり前のことだが、役員から飲み会に誘われたら断ることができない。飲み会の流れによっては終電で帰ることも難しく、朝まで付き合うことになるなんてのはよくある話だろう。
だから、この「役員が社員を飲み会に誘うこと禁止」ルールについて、良いルールですねと話していたのだが、この役員は非常にかわいそうだなとも思ってしまった。だって、良かれと思って呼んでいた飲み会が、実は迷惑をかけていたという事実をルールの制定によって知ったのである。普通に考えてショックだろう…。
ちなみに『政治家の酒癖』なんて本もある。お偉いさんにも、それぞれ飲み会の狙いがあるものなのだ。
それはさておき、少し個人的なことを話す。僕は若い頃に胃がんによって胃を全摘出している。だから人よりも食事量が少なく、集団に交じって食事をする機会はあまり得意ではない。
食べるのは遅いし、みんなが注文した料理に手を付けないことがほとんどである。気も遣うし、食べる量が少ないから支払う額の元も取れないのだ。
だから、正直なところ、コロナ渦で他人と飲食することが禁止されていた期間は本当に気楽な気持ちになっていた。自分が一番気楽でいられる食事の方法(ひとりご飯)が、国から推奨されているのである。
しかしそれももう終わってしまい、飲み会はこれからも増え続けていくだろう。
社内の意思統一や社内政治においても、飲み会は大切なイベントである。これらも喜んで参加するようにしなければいけないのだ。
だけどやっぱり理屈ではわかっていても、会社の飲み会が高頻度で行われるのはしんどい。タイムカードで退勤を押したら、あとは自分の時間を過ごしたいものだ。
いっそのこと国が主導して「役員が社員を飲み会に誘うこと禁止」のルールを決めてもらえないだろうか。