新しい出会いも大事だけど復縁もだよ
これまで、喧嘩をしたり、一方的に怒らせて関係が断たれてしまったことは何度かありました。
でも僕はしつこいところがあって、数か月や半年が経つと、「相手も気持ちが変わってるかもしれない」と思って、またメッセージを送るんです。
「久しぶり、元気?」
色々そのとき悪かったなあとか思いますが、謝罪の言葉は特に入れません。なぜなら、謝ること自体が難しいし、そもそも一方的に僕が悪かったかもよく分からないからです。それに、謝ってまで関係を修復しても、どこかバランスが崩れたままになりがちだからです。
それでも、僕の経験では約3/4の確率で復縁できるんです。
再びつながった後は、元通りの関係に戻ることが多いです。とはいえ、時にはどこか「ふわっとした」距離感が残ることもあります。でも、そうした違和感も、少しずつ消えていくことが多いです。心の中のわだかまりが、ほんの少し解けたような感覚になるんですよね。
例えば、3か月後にメッセージを送ったとき、「なん」とだけ返ってきたら、「ああ、まだ駄目か」と思う。でもまた3か月後に同じように「なん」と返事が来て、1年が過ぎた頃に突然「あのさー」と相手からメッセージが来ることもあるんです。
もし僕が何もしなかったら?相手からの連絡を待つだけになりますが、それはほとんど来ません。こんなことする人、少ないですからね(笑)。だからこそ、自分からアクションを起こします。「元気?」って。
人にはそれぞれ、良い時も悪い時もあります。僕が相手のタイミングをコントロールすることはできません。でも、たとえ喧嘩別れした相手でも、落ち込んでいる時に「元気?」とメッセージが来たら、話してみようかという気持ちになるものです。
この話をすると、多くの人から「よくそんなことできるね」と言われます。「あんなにひどい喧嘩をしたのに」と驚かれることもあります。でも僕はこう言います。「お互い、社会経験を積んだり、反省したりして、変わっているかもしれないじゃないか」と。
復縁する3/4の人の中でも、半分くらいは、過去の衝突があったからこそ、以前よりも深い関係になれたりします。
この時、邪魔をするのは以下のような感情です。
相手が悪いと思ってしまう
自分の方が正しかったと感じる
相手が歩み寄るべきだと考える
自分が負けたような気がする
もちろん、自分の中では「自分が正しい」と思っていることが多いでしょう。でも今となっては、「だから何だよ」としか思えません。そのプライドに固執して、空いた穴を埋めるために、無理に新しい人間関係を築こうとしている自分に気づくこともあります。
僕は事業再生の仕事をしています。いつも言っていることがあります。「創業80年の老舗を作るには、今年創業したら80年かかる」と。せっかく半年でも、3年でも、お互いのことを理解し合った関係が築けたのなら、もう一度その絆を取り戻すことも考えてみてはいかがでしょうか。
そもそも関係性は時間に比例して近づくので,いつか衝突もします。衝突しないとしたら、それはそれで、薄いままということになりますから。