タバコを値切った話

最近僕は、いろんな実績を積んだせいで、かなり守りに入っている気がする。そんな僕の過去の話を少しだけ振り返ってみたい。20年前なので時効と思っていますが、気を悪くされたらすみません。

さんよーさん、弟子入りする

20年前、僕はとある人に弟子入りした。
弟子入りして頑張るぞ!ではなくて、とにかく絶望しかなかったからだ。
何があったかの詳細は話せないけど、とにかく人生に絶望をしていた。
色んな人に手当たり次第に壁打ちをした。
壁打ちしまくってたどり着いたのは、とある経営者だった。
地域でも変わり者と言われ、僕の事を買ってくれてるんだか遊んでるんだか分からない。けど、実際は賢すぎて近寄りがたくなってしまっている人(っぽく思った)
だから僕は「もうほんまにどうもならんから、この人の言う事をとりあえず全部やろう。やってから色々考えよう」という事に決めた。

宿題が次々と出る。全部むちゃくちゃ

「とりあえず、今日中に本を3冊読んで来い」
「会社を無断欠勤しろ」
「看護師の本を一週間読み続けろ」
まあまあ無茶苦茶です。
とりあえずやります。
あ、もうちょっとまともなものもたくさんありましたよ(汗
しかしむちゃくちゃです。
「高校生をナンパしてこい」
このあたりからおかしくなります
「PCを半額に値切ってこい」
ちなみに全部、やってます。うまくいったかどうかは置いといて・・・
ただ、ホームセンターやカラオケとかで値切ったらうまくいくんじゃ!とかってゆー気づきはたくさんありました。それも案外あっさりと・・・上場企業でも。
それを師匠に言うと、「まじで」と。お前も知らんかったんかいっ(当たり前か)

そして本題。タバコ値切ってこい

タバコ値切ってこい、は結構厳しかったです。
あれ、値切っちゃダメなんですよね。
なんでもですが、最初はもう、客が居ないときを狙ってチャレンジします。でもコンビニって、客がいないときってあんまりないんすね(汗
全然うまくいきません。
でもなんか色々チャレンジしてきたおかげで、案外すんなりと店員さんに話しかけることは出来ました。
色々と小細工します。
「10円足りない作戦」
だったり
「あとで持ってくる。もっていかない作戦」等。
20年前とはいえ、当時の方々、本当に迷惑をおかけして申し訳ない。
まあとりあえずことごとく失敗しました。
ただ実は一回だけ成功したんです。それは、

店員のおばちゃんが、代わりに買ってくれた。

ということがありました。

最初は超ドヘタクソ

ナンパとか値切りとかって、やはりやればやるだけ上達するんですよね。最初はもちろん、全然うまくいかない。それでも何回もチャレンジする。それでも全然うまくいかない。
ある時気づく。
「上手な人はどんな風にやってるんだろう」
知り合いに聞くと、そのまた知り合いの人が、なんでも値切る人なんだとか・・・そんな人おるんか(笑
広島から大阪まで行って、値切りの弟子入り・・・
大阪だと結構「負けて~」があるんですね・・・すごい。なんでもほんまに値切るんじゃな・・・飲食店はもちろん、コインパーキングも値切れるんじゃな・・・公園の入場料も・・・え。博物館も・・・
僕はひたすらに観察しました。コツも聞きました。コツ聞いてやってみました。やってみたけどうまくいかない。同じ店ではできないので、同じような店でやったら師匠はうまくいく。僕は全く出来ない。

差を見る。考える。

何が違うんだろう。と考えるようになる。差を見る。
体の大きさ、見た目、恰好、声の大きさ・・・
なんでも何かのせいにはできる。
でも、「そこじゃないよね」って聞いたら師匠は「まあさんよーさんに乗り移ったとしても値切れると思うで」と言う。
であれば僕が師匠の体を借りて値切っても負けてもらえないってことだ。
何が違うのか・・・
何が違うのか・・・
考える・・・

NOPS(のっぷす)

NーNotice
OーOwn it
PーPlay it
SーStay
気づく→受け止める→やる→気づく→受け止める・・・のループ
Stayはとどまり成長を続ける。
「あ、こーゆーことか」と思って、値切ってみる。
「身体的なものじゃなく、やり方がまずいんだ」と受け止める
「考えても始まらん。現場に行こう」
これらを繰り返していくうち、値切って買えるようになってくる。
失敗しているうちは全然経験値が積みあがらないけど、成功するようになると一気に経験値が貯まっていく。
Playだけだと、全部空振りするのでただの自己満足。何件ぶつかったかの自慢話になって成果は全く上がらない。気づく受け止めるやる。これはすごく大事なことだと思う。

師匠から成長についてのノウハウを教わる

実際には、僕にあの時に色々教えてくださった人とは縁が切れてしまっている(笑
もう本当に無茶苦茶なので、縁は切れましたが本当に面白かった。
コンサルをしていると、「だったら~~したらどうですかね?」に対して「そうだ。やってみます!」と言っても、全然行動しない人が非常にたくさん。まあそれが普通っちゃ普通なんだと最近は思う。僕は「絶対間違ってるぞこいつ」と思っても、ほかが絶望過ぎて言うことに従った。そしてそれは非常にラッキーだった。
ただ、全くのヘタクソだった自分が、非常に短い時間で出来ないが出来るになる体験を連続で出来たのは、あのタイミングじゃなければやろうとさえしなかった。そういう意味では非常に感謝している。時効とはいえ当時値切った方々には申し訳ない事をしましたすみません(断っておきますが、飲食とか食べた後に値切ってますし物販も値切れなくても買ってます。当時はまだ気が弱かったので・・・)

まとめー出来るからやるのか出来ないからやるのか

やらない人は結構な頻度で「あなたは環境が整っていたからやれたんですよ。わたしは違うんです」みたいなことを言う。
「それはそうかもしれんけど、ぼくがあなただったら少なくとももう大分、やろうとはするでしょうね。」と答えている。
やろうとしない人に限って、「出来るんだったらやるけど、わたしはできないからやらない」と言う。
やる人は、「出来ないからまずやってみなきゃ何も始まらん」と言う。
ぼくは、まだまだ出来ない事、知らない事だらけだ。
・若かったから
・いい大学出てるから
・男だから
・女だから
・春だから
誰かが出来た理由とわたしが今出来ない理由なんて作りたい放題だ。

ソクラテスの「無知の知」はとても大切だと思う。
値切れない自分から、値切れるようになった自分。値切れるようになる方法がわかるのは、残念ながら値切れるようになってから・・・
「ああ、なんて遠回りだったんだ」
そう思う回数が多ければ多いほど、出来るようになっている事が増えている。
そう思いながら、毎回不可能とか無茶とか、そんなことに挑戦し続けていきたい。


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さんよーさん
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