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#5.200社のコンサルと、4社の経営から導き出した事業再生の解


200社のコンサルと、4社の経営から導き出した事業再生の解

事業再生に関わり、200社以上を支援し、4社で実際に経営に携わってきた中で見えてきた真実があります。それは、本当に事業再生を理解し、現場で実践できるアドバイザーは驚くほど少ないということです。

これだけ少ない?経営のアドバイザー

事業再生を語るアドバイザーの中には、実際に
「経営をしたことがある」
「売上を自ら獲得した経験がある」
「現場で手を動かして再生を成し遂げた」
という実績を持つ人がほとんどいません。
彼らの多くは、ただ意見を述べるだけで、現場に深く入り込まずに外側からアドバイスしているに過ぎないのです。

再生の本質は、数字を読むだけではなく、現場に足を運び、社員の士気を上げ、売上を生み出すために動くことです。だからこそ、実際に自分で経営を行い、結果を出した人でなければ、本当の意味での事業再生は成し得ません。


税理士・中小企業診断士・銀行

税理士や中小企業診断士、銀行の担当者は、企業の財務や業績を見るプロフェッショナルです。しかし、彼らの多くは実際に企業を経営した経験がありません。社員の士気をどうやって高めるか営業現場でどうやって売上を獲得するかという実務を経験していないため、経営の細部に関わるアドバイスができないことが多いのです。
また、業務もわかっていません。
現場を知らないまま、表面的な数字や理論だけでアドバイスをしても、再生に必要な本当の支援はできません。


コンサル

多くのコンサルタントも、同様に実際の経営や営業を自らの手で行った経験がないことが少なくありません。経営をしたことがなく、営業現場に出たこともないとなると、企業が抱える本質的な問題を理解し、解決する力が欠けていることが多いです。
経営や再生の現場では、机上の空論では通用しない部分が多く、実務を経験したことがあるかどうかが大きな差を生みます。


職人とガテン系の話し

職人やガテン系の仕事をしている人々を「生産性」や「DX」等でバカにする人もいるかもしれません。しかし、紛れもなくものづくりや業務をこなしているのはその方々です。
現場で働く彼らの技術や知識は、企業再生の際にも非常に重要です。彼らを仲間に入れ、一緒に再生に取り組むことができるかどうかが、成功の鍵を握ります。現場で手を動かし、汗をかく人々を尊重し、チームとして機能させることが、真の事業再生には欠かせません。
彼らと会話するには、駆け引き無しの魂の籠った会話しかありません。彼らと対等に話が出来なければ、再生は非常に遠い道のりとなるでしょう。


事業再生は、実際に現場を知り、手を動かしてきた人でなければ成功しないというのが、私が200社のコンサルと4社の経営を通じて得た結論です。理論だけではなく、実務に基づいたノウハウと、覚悟を持って飛び込むことが事業再生の鍵です。

必要なのは執念

再生屋はほとんどの場合、外部から入ってくる事になると思います。
そうなるとほとんどの職人は「どうせわかんないでしょ」と小馬鹿にしてきたりします。
その時に「分からんけどお前らには分からん事が俺にはわかる」と一蹴します。
必要なのは執念です。
「期間だけ短いけど、この会社を良くしたいとお前らよりもずっと思っとるわ。お前らはどうしたいんだ」
と、執念を見せれば、職人こそ、一瞬でこっちを見てくれるようになります。逆に、待ってても永久に悪口しか言われません。

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