稼げるようになるために
事業再生コンサルタントをしていると、いろんな場面で「それ、本当にうまくいくの?」という質問を受けることが多々あります。正直に言えば、私も「わからない」と答えるしかないことがほとんどです。
特に再生段階にある企業や新規事業に不慣れな会社が新しい取り組みを始める場合、誰がキーマンなのかすら不明確で、専任の担当者もいない状況。
何からどこまで説明すべきか手探りの状態が続きます。ですから、最初の感覚はむしろ「多分、うまくいかないんじゃないか」というのが正直なところです。
まずは「思いついたことをやってみる」
そんな状況の中で、「何から始めるべきか?」という問いに対する明確な答えはありません。そこで、まずスタートラインとしては、「思いついたことをやってみる」ことから始めます。
もちろん、最初はグダグダになります。それは当然です。何をするべきか具体的に理解していないからです。しかし、それでもあれこれジタバタしながら、進み続けます。「ダメだ!全然入口にすら立てない!」と感じても、次々に新しいアイデアをリリースしていく。すると、興味深いことが起き始めます。
「思ってたのと全然違う」結果の連続
やってみた結果、意外にも最初に考えていたこととは全く違う事業が売れたり、予想外のお客さんが商品を購入してくれたり、想定外の商品がバズったりすることがよくあります。反対に、思っていたほど売れなかったり、うまくスタートを切れなかったりもします。
ここで注目すべきなのは、「思っていたのと違う」ことが共通している点です。何度も経験を重ねてきたつもりでも、この現象は変わりません。うまくいっても、うまくいかなくても、「そうきたか!」と驚く日々が続きます。
最終的な結論
やってみないと結果は分からないし、結論が出るのはかなり先の話。
新規事業や新商品というものは、本当に予測不可能です。
しかし、ゼロからイチを生み出した経験は、必ず次の挑戦に活かされます。そして、それこそが本当に「稼げるようになる」ための一番の近道なのです。
最初から完璧な計画を求めるのではなく、不確実性を受け入れながら試行錯誤を続けること。その過程で得られる学びや意外な結果が、ビジネスの成功につながっていくのだと思います。