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【715球目】M&Aに対しての考え方

日経平均が上がっていますね。実態経済はどうなのかという所はさておき、上場企業においては、四半期ごとに決算短信を四半期末から45日以内に提出する義務を負っています。45日ルールと言われるものです。3月決算の第三四半期末は12月ですので、そこから45日以内に提出ですね。現在では出揃っているということになります。

https://www.jpx.co.jp/equities/listed-co/format/summary/tvdivq0000004wuh-att/tvdivq000000up10.pdf

東京証券取引所の資料です。難しい事書いています。上場企業のホームページへ行くと必ずIRの欄があり、そこに最新の資料が掲示されており、とても勉強になります。今日はその中での気づいたお話です。


ある上場企業

製造派遣会社の決算短信やIR資料は必ず目を通しています。
ある上場企業の決算短信
を読んでいると、M&Aについて記載がされていました。その中の資料において、その会社のM&Aの軸は日本の製造派遣で働く人にとって意義のあるものであること。そんな記載がありました。

なるほど、非常に分かりやすいですね。
海外の派遣会社は買わないと動画の中でも仰っていました。あくまでも日本の製造派遣という領域に拘るメッセージだと感じています。それなりの規模のエンジニア派遣の子会社を売却して、同等の規模の製造派遣の会社を買っていました。交換の様な形です。そういう動きからも、製造派遣という領域に特化するということが見て取れます。

配当性向を30%から60%とするという発表の翌日は株価が随分と上がっていましたね。色々と勉強になります。ありがたいことです。この企業のM&Aの軸を見て、私達とは大きく異なることに気付きました。

三陽工業のM&A

三陽工業のM&Aの軸は社会問題を解決することです。そして、その過程において生産推進グループ社員が活躍する場所、成長する場所を増やしていくことです。

日本のGDPの約2割を占める製造業においては、多くの中小企業が存在します。その中小企業において、事業承継者不足と技能承継者不足はとても深刻な問題となっています。現在三陽工業には、2つの子会社があります。
愛知県と兵庫県です。この2つの会社共に、事業承継者がいませんでした。技能承継者も不足していました2つの会社には生産推進グループ社員が活躍しています。理想的な形を作れていると言って良いと思います。

そして、これからさらなるシンカが必要になって来ます。

未来のM&A

現在三陽工業においては、M&Aの対象規模は社員数20名~30名です。
規模で言うと小さな規模と言っても良いですね。売上にすると2億~3億程度が多いでしょうか。これ以上の規模はM&Aを行っていません。

理由はリスクです。

三陽工業がM&Aを始めた時、2018年ですから今から5年前です。その時の思考として、もし、M&Aで買った会社が、すぐにダメになってしまったら。投資した金額が回収不能になってしまったら。そうなっても大丈夫な金額に上限を設定しています。ですので、M&Aにリスクはつきものですが、極端に言うと買った翌日に会社が潰れてしまっても、三陽工業としては大きな影響がない金額で実行をしています。

そこから5年。三陽工業も少しずつ強くなって来ました。
着実に成長をしています。途中コロナを挟んでより強くなっています。間違いなくM&Aできる対象規模は大きくなって来ます。そして、製造派遣会社が対象であれば上記の様な上場大手の会社とバッティングしますが、私達が求めているのは工場を持っているものづくりの会社です。そもそものターゲットが異なります。他社の情報を見て、改めて私達が目指している方向性が明確になりました。

日本の製造現場を元気にすること。
これが私達のビジョンです。

このビジョンを実現するためにM&Aも手段として使います。
全てはこのビジョンを達成する為です。今後は三陽工業のM&Aも今以上にシンカをしていきます。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。



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三陽工業株式会社公式 代表取締役社長note
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!