【652球目】なぜ?
三陽工業は日本の製造現場を元気にする会社です。
なぜ、そう考えるに至ったのか。今日はそんなお話です。
生産推進グループ
2016年に生産推進グループが生まれた経緯はこのnoteでも数回書いたことがあります。それまで一般的な登録型派遣を行っていましたが、ある拠点のあるお客様向けに出した求人で高額な採用費を使うことになりました。そしてその成果が出なかった。同時に、私がずっと感じていた製造派遣業界の負のスパイラル、これを正のスパイラルに変えたい、そんな想いが合わさって生産推進グループが誕生しています。
なぜ、負のスパイラルを正のスパイラルに変えたいと考えるに至ったのか。
ここには仲間の存在がありました。
三陽工業入社
前職でも同じ業界にいました。
そこでも負のスパイラルを非常に感じていました。三陽工業に入社して少し違いを感じました。きっと製造業も行っていたからでしょうね。配属前には自社工場で待機、研修を行っていましたので、他社と比較しても比較的高い定着率はその当時からありました。
ただ、目の前にはやはり負のスパイラルを感じていました。仕事だと割り切っていましたが、その中で自分のやれることを見つけにいきます。派遣で配属になっている社員の中から勤務態度がよく可能性が大きい仲間を見つけにいきます。ある人には組立職場から研磨職場への異動を提案し、ある人には請負職場の職場長をお願いし、そしてある人には、自社工場から新たな派遣先への配属を提案します。
リーマンショック時に配属先で期間満了になった社員には自社工場での勤務も提案しました。この時の基準は、三陽工業にとってプラスになるかどうかです。もちろん、私の主観もありますから、そこには私の思考が大きく関与しています。ただ、その目線は決して間違っていなかったと確信をしています。
上記に挙げた人のほとんどが現在の三陽工業において主要な役職に就き、自身の成長のみならず後進の育成にも関わってくれています。明石で勤務している人もいれば、県外で頑張っている人もいます。
こういった人達が生産推進グループのモデルになっています。
もし、あの時、その可能性を見つけにいかなければ、1人の派遣社員として今もどこかで仕事をしているかもしれません、三陽工業にいるかどうかも分かりません。その可能性を探し出す為には負のスパイラルを反転させる必要があります。こういったケース=生産推進グループのモデルを全国でも広げていきたい、生産推進グループが出来た理由の1つです。
ただ、上記に挙げた中で、1人退職になった人がいます。
後悔と反省
その人には大きな可能性を感じていましたので、専門的なことを習得するよりも広範囲に業務を覚えてもらおうと考え、様々な仕事に取り組んでもらいました。時には、私がやっていた業務をそのまま引き継いでもらったこともあります。
ちょうど、リーマンショックから新しい一歩を踏み出そうとしていた時期でした。アイコムという会社を立ち上げ、派遣事業を伸ばそうと躍起になっていた時期です。元々やっていた業務の多くをその1人に任せながら、私自身はこの明石エリアにおいて新規営業へと注力をしていきます。まだ岐阜営業所ができる前のお話です。
自分としては、信頼関係が築けていると思っていた。ただ、それはこちらが思っていただけで相手はそうは思っていなかった。既存の仕事を任せることができ、それをこなしてくれている状況の中で、未来に対しての想いも伝えていたにもかかわらず退職に繋がりました。
後々考えてみると、きっと未来のことよりも今の満足感がもっと欲しかったのだと思います。今の満足感を得られている時は問題がありませんでしたが、新たな動きが活発になり、私が手を放していくと、結果辞めてしまったのです。
後悔はしていません。ただ、その後反省をしています。自分の何が足りなかったのか。相手は何を求めていたのか。自身の力不足を痛感しましたし、あのまま今に至っていればきっと大きな戦力になったのだと思います。
見つけるということ
全員が可能性を持っています。
そして、1人1人が今求めているものは異なります。その求めているものに対しての提案やアクションを起こしていく。1人1人の可能性を開花させることができれば、今の三陽工業においてはとても大きな成果に繋がります。
どこかに眠っているその可能性を自分が見つける。そんな想いを持って、HR事業に取り組むととても面白くなってきます。そして、可能性が開花した人は人生が変わります。
私が三陽工業に入社して19年になります。三陽工業は19年前とは比較にならない位に変化、シンカをしてきました。その中で、私よりも社歴の長い人や社歴が同じ様な仲間も少ないですが在籍しています。三陽工業に入社をして人生が変わったと言ってくれるメンバーが何名かは確実にいます。そういう人を増やしていくのも、自身の思考と行動の積み重ねです。もちろん、本人の頑張りも必要ですね。そんな可能性をこれからも探し続けていきます。
本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。