【599球目】辞めないで。
先日、とある社員と話をしました。
その時に、感じたことがありますので今日はそんなお話です。
1人の退社
ある職場で1人の社員が退職することになりました。
今の仕事に不満はないのだけれど、新しいことに挑戦したいとの理由でした。既に決まっていた状況での報告でしたのでそこから意思が変わることはありませんでした。ただ、未経験の状況から少しずつ技術を覚えてくれた社員の退職はとても大きな衝撃だったのだと思います。そして、その退職する社員のいる拠点長は残った既存の社員と面談を開始します。
面談にて
既存社員との面談にて彼が伝えた言葉は辞めないでね、でした。
他にも伝えたとは思いますが、辞めないでと伝えたら相手は戸惑っていたと言っていました。それを聞いた時に、ある1つのことを思い出します。
マクドナルド
マクドナルド出身の講演家の方のお話を思い出しました。
そのマクドナルドの店舗ではアルバイトが入っては辞めを繰り返し、既存の社員とアルバイトの業務負荷がとても高まっていたそうです。
その時に、その店舗の店長が取った行動は社員1人1人、アルバイト1人1人に対して辞めないでねと伝えたそうです。
言われた方は戸惑うかもしれません。
ただ、アルバイトに入って辞めないでねと言われることはそんなに無いと思います。自分を必要としてくれると感じた人もいるでしょう。結果としてそのお店のアルバイトは辞めなくなりました。辞めないでね、その一言が人の意識を変えていったわけです。その話を思い出しました。
想い
そのマクドナルドの店長も、自身の想いからシンプルに出てきた言葉が辞めないでねだったと思います。
当社の社員も同じで、そこには辞めて欲しくないという強い想いがあったのだと思います。同じ職場で働く仲間に対して辞めないでねというのは当たり前のことからしれませんが、それを言葉にする機会はあまりありません。それを言葉にした背景は、その1人の退職に大きなショックを受けたことがあるのでしょうし、それがよりその人の想いを強くするのだと思います。
三陽工業には失敗という言葉はありません。全て経験と捉えます。
と三陽スタンダードには定めています。
まさにその通りで、瞬間で切り取るとマイナスに見える出来事も中長期で見てみるとその人にとってはプラスになる場合があります。プラスにしていくという意思があればプラスになります。三陽工業にとってリーマンショックやコロナ禍がプラスになったのもそこに意思があったからです。
意思があるから行動へと繋がる。
行動するから仲間が増えていきます。
仲間が増えていくからやれることが増えてくる。
そしてシンカへと繋がっていきます。
三陽工業という会社には終わりがありません。
まずは日本の製造現場を元気にするというビジョンを達成します。
もし、それを実現することができるのであれば、その手前でまた異なることを考えているはずです。変化をすることに抵抗がない、やったことがないことをやってみる会社ですからね。
三陽工業がどこまでシンカしていくのか、それを決めていくのは現在三陽工業で働いてくれている社員1人1人です。辞めないでと言っていた社員が実は昔は不平不満をよく口にしていたのはここだけの話です。
人は変われる、覚醒できる。彼から教えてもらいました。
本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!